リコー 産業用コンピュータに関する新会社を発足 関連事業・組織を統合
リコー 2024年12月19日発表
リコーは、同社リコーデジタルプロダクツBU傘下のリコーインダストリアルソリューションズ株式会社と、株式会社PFUの一部事業・組織を統合し、組込みコンピュータ(EPC)および産業用コンピュータ(IPC)の事業を担う新会社として、「リコーPFUコンピューティング株式会社」を2025年4月1日に発足すると、12月19日に発表した。
両社の産業用コンピュータ事業を統合することで、企画・開発・販売機能を最適化し、商品ラインアップの拡充や新規領域の成長を加速することで、資本効率の向上を図る。また、国内組込みコンピュータのトップシェアであるスケールメリットを活かして、さらなるシェア拡大を図るとともに、今後の市場拡大が見込まれるエッジコンピュータ領域においてもリーディングカンパニーとなることを目指す。
■新会社設立の狙い
新会社の母体となるリコーインダストリアルソリューションズは、工作機械・産業用ロボット・医療機器・金融機器・情報通信機器などへの組込みコンピュータを20年以上継続して提供している。製品設計者が顧客に伴走して困りごとを解決し、最適な設計の提案をするほか、設計と密に連携した国内生産により、高品質な製品をスピーディーに提供してきた。
また、PFUの産業用コンピュータ事業も安定性が要求される製造/試験装置や通信機器、安全性が要求される医療機器、高性能なエッジコンピューティング分野向けに最適な組込みコンピュータを20年以上提供してきた。国内自社工場による開発・製造・保守までの一貫体制を持ち、多彩な製品ラインアップで顧客の高品質・高信頼な製品開発を支え、組込み分野でのICT技術の成長に大きく貢献してきた。
リコーインダストリアルソリューションズとPFUの産業用コンピュータ事業は、ともに国内トップシェアの組込みコンピュータベンダーとして、さまざまな産業装置・機器メーカーの顧客から高品質やサポート力を評価されている。新会社では、長年培った技術とノウハウによる商品開発と設計サポートの強みを活かし、産業用コンピュータ業界でお客様の課題解決に最適なソリューションを提供していく。