東芝テック POSデータを起点に業種を横断した課題解決を行う新会社「ジャイナミクス株式会社」を設立

東芝テック 2024年10月1日発表


 東芝テックは、「バリューチェーンの全領域でデータの繋がった世界を目指す」というコンセプトのもと、2024年10月1日に「ジャイナミクス株式会社」を設立した。

 昨今、小売業界ではDXを活用した人手不足の解消や廃棄ロスの削減、最適な販売価格による収益改善などのニーズが高まっているが、これらのニーズに対応するためにはPOSデータに加え、物流や生産など、さまざまなデータを収集・分析する必要がある。しかし、多くのデータを集めて解析するには、時間とコストがかかり、多くのIT技術者も必要である。

 今回設立したジャイナミクスは、POSデータを中心に他のデータも統合したデータ利活用基盤を構築する。生成AIを活用することでデータ欠損や不足を補い、仮説検証しながらより質の高いデータを誰もが分析しやすい状態で提供し、経験だけに頼らない店舗のデータドリブンな意思決定を支援する。また、プロモーション最適化ソリューションの提供や顧客のマーケティング活動も支援することで、小売業をはじめ、業種を拡大して現場の課題解決を目指していく。
 社名のGyainamics(ジャイナミクス)は、Gyre(ジャイア=環流、海洋や大気の地球規模の大きな流れ、循環)とAI(最先端のテクノロジー)、Dynamics(ダイナミクス=膨大かつ多様性のあるデータを扱う)の3つの言葉を掛け合わせた造語である。リテールの膨大なデータを最新のテクノロジーで変換・活用し、社会により良い潮流を生み出していきたいという思いが込められている。

【新会社の概要】
《社名》 ジャイナミクス株式会社
《所在地》 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟 21F
《設立》 2024年10月1日
《代表者》 代表取締役社長 古山浩之
《出資》 東芝テック株式会社 100%
《URL》 https://www.gyainamics.co.jp/
《事業内容》
 AIソリューション・サービスの企画、実行支援
 POSデータ利活用を通じた購買行動の把握、店舗課題の識別、商品企画等の支援
 データサイエンティストによるデータ分析支援
 データを戦略的に活用するためのシステム企画、実行支援
 既存ITシステムを含む保守、運用、監視サービス