エプソンとロフトウェアがパートナーシップでラベリングワークフローを革新

セイコーエプソン 2023年4月13日発表


 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、エンタープライズ・ラベリング、アートワーク管理ソリューションのロフトウェア(米国 ニューハンプシャー)と、企業のラベリングワークフローを革新する戦略的パートナーシップを4月13日に発表した。

 この提携は、エプソンのカラーラベルプリンター(ColorWorksシリーズ)と、ロフトウェアのクラウドラベリングプラットフォーム(ナイスレーベルクラウド)を統合し、ナイスレーベルクラウドからColorWorksプリンターに直接印刷することが可能になる。この連携により、企業はITリソースや印刷エラー、プレプリントラベルの在庫コストを削減することができる。

 このパートナーシップの背景には、COVID-19の流行および流行後に企業がサプライチェーンの効率化に取り組む中で、生産性の高いカラーラベリングソリューションが強く求められていることがある。
 特に、S/4 HANAをクラウドに統合しようとしている、SAP EH&SのERPシステムを使用している企業で要望が高まっている。これらの企業は化学、医療器具、製薬、電機、車、航空、小売業などがあり、生産・倉庫・配送設備を運用している。

《2ステップ印刷》
可変データ部分が空白になっているプリントラベル
(次にモノクロ熱転写プリンターで可変データを印刷)
《1ステップ印刷》
カラー部と可変情報印刷部を1ステップで印刷

 エプソンとロフトウェアの協業は、企業のカラーを用いた製品、梱包、パレットにカラーを利用した識別要望にタイムリーに応えるものである。特に化学(GHS)、医療器具、製薬のセグメントでは、カラー識別を用いる全世界的なラベル規制に準拠する必要がある。
 これまで2ステップ印刷でカラーラベルを発行していた企業は、1ステップカラーオンデマンド印刷に移行することで、コスト削減やエラー低減が可能になる。この1ステップ印刷はエプソンのカラーラベルプリンターと、ロフトウェアのナイスレーベルクラウドのソフトウェアプラットフォームとの組み合わせで実現される。

(1)顧客はラベルを効率的かつ即座に印刷できるので、生産や輸送の納期遅延がなくなる
(2)顧客は安価なブランクラベルの標準品を購入すればよく、割高な小ロットのカスタムプレプリントラベルを購入する必要がなくなる。
(3)カスタムプレプリントラベルの在庫管理や緊急発注などの手間がなくなる
(4)ラベルフォーマット変更時のラベル残りや廃棄がなくなる