リコー 樹脂判別ハンディセンサーを新開発 循環型社会の実現に貢献

 リコーは3月14日、手軽に樹脂(プラスチック)材料の判別が行える、小型・軽量の樹脂判別ハンディセンサー「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」を新開発したと発表した。本センサーは、廃プラスチック排出事業者や中間処理業者など向けに、プラスチックのリサイクルに携わる業務用途として開発したもので、4月よりお客様向けの実証実験を開始する。特別な知識がなくても樹脂材料が判別できるようになることで、廃プラスチックの分別が容易となり、資源の効率的な循環の推進に寄与する。

リコー 樹脂判別ハンディセンサー
「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」イメージ

 リコーは独自技術の応用により、樹脂判別センサーの大幅な小型化および低コスト化を実現した。プラスチック製品の使用後、廃棄・リサイクルする過程で、本センサーを使用することで、プラスチックについて詳しい知識を持たなくても手軽に樹脂の種類を判別できる。分別が容易となることで、これまでリサイクルできていなかったプラスチックも資源として再活用できる可能性が高まり、リサイクル比率の向上など、循環型社会の実現に寄与する。
 「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」は、重さ290g以下、縦76mm、横50mm、奥行き154mmと軽量・小型で持ち運びに便利である。ストラップ用のフックがセンサー本体側にあるため、手首から下げるなど携帯可能。
 また、スマートフォンとの連携により瞬時に判別結果を表示する。測定ボタンを押下し、約2秒で樹脂の種類を判別。本体とAndroidのスマートフォン向け専用アプリをBluetoothで接続し、本体を測定したい樹脂にあて、測定ボタンを押すだけで、判別結果をスマートフォンで確認できる。
 あらかじめ登録してある7種類の樹脂(PE、PP、PVC、PS、PET、ABS、PC)の判別が可能なほか、利用者自身で樹脂の登録が行えるユーザー登録機能も搭載している。