富士フイルムBI テュフ ラインランドが認証する国際的なサステナビリティマークを日本企業で初取得
富士フイルムBI 2025年4月14日発表
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、国際的な第三者検査機関テュフ ラインランド(本社=ドイツ)から日本企業として初めてとなる「グリーンプロダクトマーク」を取得した。
テュフ ラインランドは、国際的に信頼性が認められている第三者検査機関であり、同機関が認証する「グリーンプロダクトマーク」は欧州を中心に様々な国や地域で利用されているサステナビリティマークである。このほど富士フイルムBIは、昨年9月に販売を開始したA3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズで同マークを取得した。これは、商品における省エネ・省資源の取り組みに加え、環境負荷低減に向けた富士フイルムBIの施策や管理体制が評価されたことによるものである。

テュフ ラインランドは、製品の安全性、品質及び環境負荷低減の度合いを評価しており、CEマークをはじめとした各国認証取得に利用する「安全CBレポート」の発行数では世界第2位を誇る(2023年実績)。このたび富士フイルムBIが取得した「グリーンプロダクトマーク」は、2012年から欧州にて認証制度が開始された。同マークは、厳格な要求事項による環境性能の検査をクリアした製品にのみ付与されるのが特長である。要求事項は、エネルギー効率、製品の再生材料含有率、安全性、有害物質の含有量に加え、環境マネジメントシステム認証や社会的コンプライアンス認証の取得状況など、製品の環境性能のみならず企業が取り組む社会的責任を含む11項目で構成されている。「グリーンプロダクトマーク」の取得は、富士フイルムBIがグローバルに事業を展開するにあたり、気候変動への対応や資源循環の促進などに対する、様々な国や地域のステークホルダーへのコミットメントを示すものである。
今回のグリーンプロダクトマークの取得は、富士フイルムBIのA3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズが対象である。同社はこれまでも、複合機の操作パネルや出力装置などの機能モジュール単独で通電をオン・オフできる電源制御機能「スマート節電」の搭載によるCO2排出量削減や、資源循環の促進に向けたリユース部品を最大84%(重量比)使用した再生機の製造など、商品を通じた環境負荷低減に取り組んできた。
「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズは、これまでの取り組みに加え、定着時の消費電力低減に寄与する新開発のトナーと定着器により、従来機と比較して定着温度を15度低減することを実現した。そのほか、新規資源投入量抑制に向け、商品の小型化やフレームおよび外装プラスチック材の強度を保ちながらの厚みの低減、部品点数削減、部品形状の工夫など使用材料の低減による軽量化を実現し、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量を前任機と比較して18〜24.5%削減した。
また、将来のリユース・リサイクルを見据え、部品リユースの可能性を高めるために、外装カバーの表面形状に傷が目立たなくする工夫を施したほか、各部品の形状や構成の見直しを行うことで、これまで以上に分解・リユース・リサイクルの向上に寄与する商品設計を取り入れた。