OKI 2050年を見据え「OKIグループ 環境ビジョン2030/2050」を改定 バリューチェーン全体でネットゼロ目指す

OKI 2024年3月28日発表


 OKIは、中長期の環境目標を示した「OKIグループ環境ビジョン2030/2050」における温暖化防止の2050年度目標を改定したと、3月28日に発表した。社会課題の解決に貢献し「社会の大丈夫をつくっていく。」企業として、自社拠点を含むバリューチェーン全体のCO2排出量実質ゼロを実現する「ネットゼロ」を目指す。

 OKIは、「事業活動における環境負荷低減」をマテリアリティに掲げ、温暖化防止などの取り組みを強化している。2023年には環境ビジョンの2030年度における温室効果ガス排出削減目標について、国際的なイニシアティブである「Science Based Targetsイニシアティブ(SBTi)」より、科学的知見と整合した水準であるとして認定(SBT認定)を受けた。
 このたびの環境ビジョン改定においては、2050年度目標として自社拠点を含むバリューチェーン全体の「ネットゼロ」を実現することを掲げ、本長期目標についてもSBT認定取得を目指す。

【OKIグループ環境ビジョン2030/2050の概要】
(1)温暖化防止
 SDGs 7/13
《2030年度》
 自社拠点のCO2排出量の42%、調達先と製品使用時のCO2排出量の25%削減(2020年度比)
《2050年度》
 自社拠点を含むバリューチェーン全体のCO2排出量 実質ゼロ
 特に自社拠点のCO2排出量実質ゼロ、新製品の消費電力 実質ゼロ

(2)SDGs達成への貢献
 SDGs 3/6/7/9/11/12/13/14
《2030年度》
 以下の活動を通じて2030年のSDGsが定める環境負荷の低減効果の目的の達成に貢献する。
 1)幅広い環境課題の解決に資する製品やサービスのイノベーションの創出とソリューションの提供。
   環境貢献売上高比率 50%以上。
 2)事業場を含むバリューチェーンにおける、革新的なモノづくり・コトづくりの実現。
《2050年度》
 温暖化防止と気候変動への適応、その他、環境課題の解決に資する製品やサービスのイノベーションの推進を図り、開発・提供を推進することにより社会インフラを支える。

 「ネットゼロ」目標について現在SBTiから公式に認定されている国内企業は約30社と少なく、難易度の高い目標とされている。OKIは、自社拠点における温暖化防止に向けた省エネや再エネの推進と調達先とのコミュニケーション強化、そして環境問題の解決に資するイノベーティブな製品やサービスの開発・提供によって、この目標を達成していく。