エプソン 乾式オフィス製紙機「新型PaperLab(プロトタイプ)」を開発 エコプロ2023で初公開
セイコーエプソン 2023年12月6日発表
セイコーエプソン(以下 エプソン)は、このほど、乾式オフィス製紙機「新型PaperLab(プロトタイプ)」を開発、12月6日から12月8日に東京ビッグサイト・東ホールで開催されている環境総合展「エコプロ2023(SDGs Week EXPO 2023)」のエプソンブースにて初公開した。
「新型PaperLab(プロトタイプ)」は、昨年のエコプロ2022で紹介した「新型PaperLab コンセプトモデル」の3つの特長、「本体サイズを小型化」、「専用シュレッダーの導入」、「結合剤に天然由来材料を採用/紙の繰り返し循環」を継承し、細部を商品化に向けて進化させたモデルである。2024年春から実証実験を行った上で、2024年秋の商品化を目指す。
また、「PaperLab A-8000リフレッシュモデル(プロトタイプ)」も開発し、同時展示した。同モデルは、製紙可能サイズの追加など、現行モデルのユーザビリティを向上させたもので、2024年春に発売予定である。
■導入しやすく、活用シーンが広がるラインアップ
新型PaperLab本体は、本体サイズの小型化により、設置場所の制約解消や導入コスト減により、顧客の負担を軽減し、“よりオフィスに導入しやすい/紙循環しやすい”を目指し、顧客のさまざまなシーンに合わせて使用することを想定している。ビル内や企業間・地域内など複数拠点で使用済みの用紙を新型PaperLab専用シュレッダーで細断するので、本体が近くになくとも、さまざまな場所から安心して古紙を回収し、再生できる。
新型PaperLabの投入により、集中処理型の「PaperLab A-8000リフレッシュモデル」と、用途によって導入モデルを選択できるようなラインアップとなる。
さらに、新型PaperLabおよびPaperLab A-8000リフレッシュモデル両モデルともに、「環境貢献量の見える化」機能を搭載、本体パネルやPC/スマートフォン上で確認でき、より環境貢献を実感できるようになる。
エプソンは、「PaperLab」をこれまで以上に環境に配慮したソリューションにしていくとともに、「PaperLab」が創り出す環境貢献の価値を世の中に広げ続けていくことを目指す。
■新型PaperLab本体(プロトタイプ)および新型PaperLab専用シュレッダー(プロトタイプ)の特長
(1)本体サイズを小型化、導入コストを小さく
設置場所の制約解消や導入コスト減により、顧客の負担を軽減し、“よりオフィスに導入しやすい/紙循環しやすい”を目指し、顧客のさまざまなシーンに合わせて使用してもらうことを想定している。
(2)新型PaperLab専用シュレッダーの導入により、古紙回収が容易に
新型PaperLab専用シュレッダーは、古紙をその場で細断し、機密内容が判読できなくなるレベルまで細かく、かつ新たな紙として再生するために適した形状にする機器である。この機器を各所に設置することで、新型PaperLab本体が近くになくとも、さまざまな場所から安心して古紙を回収できる。
各所に設置された新型PaperLab専用シュレッダーで細断した古紙は、新型PaperLab本体がある場所へ集約され、新たな紙に生まれ変わる。このプロセスにより、複数の企業間や自治体を中心とした地域社会をつなぐ、新たな紙循環サイクルの実現を目指す。
(3)「天然由来材料への置き換え」と「紙の繰り返し循環」で環境負荷のさらなる低減に貢献
新たな紙の再生工程において、繊維化した古紙を結合する際に使用する「結合材」を天然由来の材料に置き換える。また、新型PaperLab本体で再生した紙を繰り返し循環できるようにすることで、さらなる環境負荷の低減に貢献する。
(4)「環境貢献量の見える化」機能を搭載
新型PaperLabでは、「環境貢献量の見える化」機能を搭載、本体パネルやPC/スマートフォン上で確認でき、より環境貢献を実感できるようになる。なお、本機能は、PaperLab A-8000リフレッシュモデルにも搭載している。