リコー　M&Gで余剰電力を活用した自己託送サービス等による建物の価値向上プロジェクト開始

リコーリース／リコー／M&G Real Estate Japan　2023年11月15日発表

　リコーリースとリコーは、M&G Real Estateの日本拠点であるM&G Real Estate Japan(以下、M&G)とともに、「太陽光発電オンサイトPPA+余剰電力自己託送」等により、信託受益権化された建物の価値向上を目指すプロジェクトを10月27日より開始した。

　本プロジェクトは、M&Gが資産管理を行う東扇島ロジスティクスセンターに対し、建物の照明を全面LED化することで使用電力量を半減することに加え、太陽光発電オンサイトPPAサービスにより、東扇島ロジスティクスセンターの屋根上に設置した太陽光発電設備で自家消費する電力をリコーリースが供給し、より環境性、経済合理性を高める。
　さらに、デジタルグリッド株式会社の支援のもと、リコーリースによる自己託送運用サポートサービスを適用し、東扇島ロジスティクスセンターにおける余剰電力をM&Gが資産管理を行う別拠点に自己託送することで、再生可能エネルギーの効率的な利用を実現する。
　本プロジェクトにより東扇島ロジスティクスセンターにおける系統電力の消費量はプロジェクト開始前と比較して約76%削減する等、建物の経済価値の向上とともに、再生可能エネルギーの自家消費と余剰電力の融通により建物、及びM&Gのポートフォリオ全体の環境価値の向上も同時に実現する。
　また、東扇島ロジスティクスセンターのプロジェクト評価においては、リコー、リコーリース、損害保険ジャパン、SOMPOリスクマネジメントの4社で共同開発し特許を出願している「情報処理システム、太陽光発電装置設置支援システム、プログラム、判断方法」を活用することで⻑期契約の組成が可能となった。

　本プロジェクトでは、リコーリースがPPA事業者となり電力供給を行い、リコージャパンがLED照明を導入した。リコーは、今後のアドバイザリー業務やコンサル業務を見据え、自らが脱炭素化を進める中で獲得した知見、ノウハウを活かし、プロジェクト のとりまとめを行っている。M&Gは、本プロジェクトの取組で、省エネ・創エネを推進することにより、社会貢献と本資産のステークホルダーに貢献する。

【本プロジェクトによる系統(小売電気事業者)からの電力の削減】
《系統電力消費量》
　プロジェクト前　913,090kWh
　LED導入後　509,849kWh
　太陽光発電導入後　212,470kWh

●系統からの電力を約76%削減