リコーとリコージャパン 山口県光市、ビークルーエッセと冠山総合公園協働活動事業で協定締結

 リコーおよびリコージャパンは、山口県光市、(株)ビークルーエッセと共同で、「ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり」を目指した冠山総合公園協働活動事業(対象森林の愛称「冠(かんむ)リコーの森」)に関する協定を6月23日に締結したと、同日発表した。

 リコーグループでは、生物多様性をもつ里山の回復と人々が暮らすコミュニティの活性化を推進するため、自治体や地域住民といったコミュニティを主体とした人々とともに、ステークホルダー協働による森づくりを行っている。これまで、山梨県の“リコーの森 にらさき”、岐阜県の“リコーえなの森”、福井県の“下久米田 リコー協働の森”、佐賀県の“どんぐりこ~の森”、沖縄県の“やんばるの森”の5カ所で活動を行ってきており、今回の“冠リコーの森”で6カ所目となる。
 また、リコーグループは、環境省が進める「生物多様性のための30by30アライアンス」(2022年4月8日発足)に参画し、自らの所有地の保全に加えて、自治体などとの協働を通して、2030年までに世界および自国の陸域と海域の少なくとも30%を保全・保護する「30by30目標」の実現に向けて積極的に取り組んでおり、本協定は、これらの活動をさらに加速するものである。
 山口県光市は、「日本の渚100選」や「日本の白砂青松100選」などに選定された室積・虹ケ浜海岸や石城山県立自然公園等に代表される山々など、先人から受け継ぐ貴重で豊かな自然に恵まれた、自然と都市が調和する「自然敬愛都市宣言」のまちである。この貴重な自然環境を良好な状態で次世代に継承するため、市民主体による環境美化活動の継続的な実施とともに、自然との共生や持続可能な社会のあり方について、市民、事業者、行政がともに考え、協働で取り組むなど、豊かな自然環境の保全、再生を推進している。
 また、本協定で主な活動フィールドとなる冠山総合公園は、梅を中心に四季を通じて花木が楽しめ、憩える市で唯一の総合公園である。梅の里のほか、子どもの森、芝生広場、日本庭園、オートキャンプ場など、豊かな自然を誰もが気軽に楽しむことができる。
 (株)ビークルーエッセは、山口県に本社を置くビルメンテナンスの会社として清掃管理業務や設備管理業務、環境衛生管理業務、PPP(官民連携事業)、保安・警備業務、環境用品販売・リース業務事業を展開している。公共施設の管理・運営をするPPP事業では地方自治体と連携して市民の健康増進や自然環境の保全に努めている。光市冠山総合公園では、指定管理事業者として森林保全と動植物の生態系の維持活動を行っている。
 今後4者は、本協定に基づき、お互いの資源やノウハウなどを連携し、光市の森林保全と環境美化活動に貢献していく。

冠山総合公園協働活動事業で協定締結
(右から) リコー ESG戦略部兼プロフェッショナルサービス部ESGセンター 阿部哲嗣所長、ビークルーエッセ 國光弘社長、光市 市川熙市長、リコージャパン 土路生克芳山口支社長

【冠山総合公園協働活動事業に関する協定について】
目指す姿
コンセプト ~ふるさと光の豊かな自然との共生を目指す里づくり~
(1) 豊かな自然に触れる
 公園内にはせせらぎ水路には、ゲンジボタル、カワニナ、カワセミ、メジロ、ウグイスなどの様々な生物が生息しており、貴重生物の生息環境の保全に努める。
(2) 多様な方々とのコミュニケーション
 参加していただく皆さまとのコミュニケーションで、自然環境保護の意識向上を図り、当公園での活動の輪を拡大させる。
(3) 故郷(ふるさと)の自然環境保護の育成拠点
 当公園の森や生物を次世代に残すため、参加者に森林環境や様々な生態系を学習してもらう場を提供し、自然の大切さを学ぶきっかけづくりを行う。
活動項目
 森林保全(整理伐、下刈りなど)、環境美化活動