OKI 本庄工場「H1棟」に使用した秩父杉の伐採跡地で植樹
OKIは、6月18日に埼玉県秩父郡皆野町の山林で植樹を行ったと、6月22日に発表した。これは、4月27日に竣工したOKI本庄地区(埼玉県本庄市)の新工場(以下 H1棟)の建屋内に使用した秩父杉の伐採跡地において、樹木を次の世代につなぐ森林循環を促すとともに、本庄地区の水源ともなっているこのエリアの環境を維持するための活動でもある。今回の記念植樹を皮切りに、次年度以降は同地を管理する埼玉県などと協定を締結し、社員ボランティアによる継続的な森林活動を行っていく予定である。
当日は、本庄工場の社員など20名が、埼玉県秩父農林振興センターなどからの指導を受けながら、遠くにH1棟を見渡せる場所でヒノキの苗木20本を植樹した。
H1棟は、快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギー収支をゼロにするZEB(Net Zero Energy Building)認証を受けた建物で、基準となる一次エネルギーの消費量に対する設計エネルギーの削減率133%を達成した。建物の外壁や屋根は高断熱化され、通風や採光による自然エネルギーの活用、ならびに免震構造や屋根への太陽光発電パネル設置により、生産の稼働状況に連動したエネルギー制御ができ、工場の省エネ性能を飛躍的に向上することができた。
また免振構造と、今回植樹したエリアから伐採して木製直交集成板(CLT)に加工した秩父杉をふんだんに採用したことで、地震に強いビルとして国土交通省の令和2年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択された。OKIは、この伐採跡地における植樹を継続的に実施することで、地域のサステナビリティにも貢献していく。