OKI 大規模生産施設として国内初の『ZEB』認定工場を本庄市に竣工 7月に本格稼働
OKIは、昨年8月に脱炭素に配慮した大規模生産施設として国内初となる「ZEB」認定を取得した、本庄地区(埼玉県本庄市)の新工場「OKI本庄工場H1棟」の竣工式を、4月27日に行った。H1棟は、環境負荷低減に配慮するだけでなく、災害に強く、地域との共存に配慮したレジリエンスなスマート工場として5月より順次稼働し、7月より本格稼働を開始する。
「ZEB」は、快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギー収支をゼロにすることを目的としたZEB(Net Zero Energy Building)の中でも、基準となる一次エネルギーの消費量に対して設計エネルギー削減率が100%以上の省エネを達成した建物のみ認定されるもので、H1棟は削減率100%を大幅に上回る133%の達成を可能にした。
外壁や屋根の高断熱化、自然通風や自然採光による地域風土に根差した自然エネルギー活用や屋根への太陽光発電パネル設置に加え、生産の稼働状況に連動した照明・空調・換気の制御などきめ細やかなエネルギー制御を活用することで、工場の省エネ性能の向上を実現した。また、免振構造+木製直交集成板(CLT)を採用した地震に強いビルとして国土交通省の令和2年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択されている。
OKIは、本工場を「中期経営計画2022」に掲げた「モノづくり基盤強化」のフラグシップ工場と位置づけ、生産性向上だけでなく環境にやさしい工場づくりを推進するとともに、Manufacturing DXを実現するスマート工場として7月より本格稼働を開始する。