コニカミノルタ 自治体・行政向け通訳サービス 外国人のための「やさしい日本語」普及支援
コニカミノルタは、自治体・行政向け多言語通訳サービス「KOTOBAL(コトバル)」で、業界初の「やさしい日本語AI音声翻訳サービス」を、4月15日に開始した。
このサービスを、自治体が抱える課題に対し実務的なソリューションを提案する総合展示会「自治体総合フェア2022」(5月18〜20日、東京ビッグサイト)へ出展する。
在留外国人に情報を伝える場合、多言語で通訳する以外に、やさしい日本語を広く活用することが期待されている。やさしい日本語は、難しい言葉を言い換えたわかりやすい日本語のことで、阪神・淡路大震災の教訓から、外国人に対して迅速に災害などの情報伝達を行う手段として取り組みが始まり、2000年代からは平時の情報発信にも使われるようになった。
コニカミノルタは、行政機関や自治体の受付窓口での外国人とのコミュニケーションをサポートするサービスとして、AIによる機械通訳に行政用語を登録したタブレット型の多言語通訳サービス「KOTOBAL」を2020年に発売し、現在、全国の多くの行政窓口で利用されている。
この度、「KOTOBAL」に難しい単語のやさしく言い換えた表現を確認することができる「やさしい日本語AI音声翻訳サービス」を業界で初めて導入する。また、「KOTOBAL」導入時の説明会に、やさしい日本語研修も加えて行うことで、「やさしい日本語」の普及を支援する。
「やさしい日本語AI音声翻訳サービス」では、タブレット画面で「やさしい日本語」を選択し、言い換えたい言葉をタブレットに向かって話しかけると、やさしい日本語での言い方が表示される。行政窓口の担当者は、表示された言い方を参考に、文章作成や窓口での説明をやさしい日本語で行うことができる。この自動翻訳機能は、アルファサード株式会社が開発した「やさしい日本語化エンジン」とコニカミノルタ独自のデータベースによるものである。
また、顧客が「KOTOBAL」を導入する際に行う説明会では、一般社団法人やさしいコミュニケーション協会が監修した「やさしい日本語研修」も合わせて実施する。