リコー 経済産業省の国内生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC」に採択
リコー 2024年10月17日発表
リコーは、経済産業省が推進する国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」のもと、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2024年8月に実施した公募「ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成)/計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発(委託、助成)/競争力ある生成AI基盤モデルの開発(助成)」に採択されたと、10月17日に発表した。
本事業では、主に生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供や、データやAIの利活用に向けた実証調査の支援等が行われる。リコーは、本事業において、企業の知の結晶である様々な企業内ドキュメント群を読み取るマルチモーダルLLMの本格的な開発を開始する。
マルチモーダルLLMとは、テキスト・画像・音声・動画など複数の種類のデータを一度に処理できるAI技術のことである。スクリーンショットからのテキストの要約や、図を使った質問への適切な回答など、さまざまなタスクに優れており、幅広いデータ形式を効果的に処理する適応性に期待が集まっている。
■本事業における取り組み内容
日本企業の業務DXを促進するマルチモーダルLLMの開発。
(1)マニュアル等の様々な図表を読解可能なマルチモーダル性能。
(2)製造現場で使われる長文のマニュアルや指示書を理解するためのロングコンテキスト処理能力。
(3)企業特有のドキュメント群に容易に適用可能なカスタマイズ性能。