大塚商会など3社協業 施工管理アプリからつながる労務管理を提供

大塚商会/勤次郎/コムテックス 2024年9月30日発表


 大塚商会、勤怠管理システムメーカーの勤次郎、建設業界向けITコンサルティング及びアプリケーション企画開発のコムテックスは3社で協業し、建設業界の中堅・中小企業に向けてDX推進の基盤作りを支援する大塚商会の建設プラットフォームで、現場の労務管理の利便性を向上させるため、勤次郎の「Universal 勤次郎」とコムテックスの「Kizuku」を連携したソリューションを開発、10月1日より提供を開始した。

 人員確保が大きな課題となっている建設業界では、現場責任者が限られた時間内に多種多様な業務を行う中でシステムを導入してもシステム間のデータ連携ができていないために各システムで同じ情報を複数回入力する必要があるなど、かえって効率が悪くなる状況が発生している。大切な人財を守るための効率化や今後も続く法改正に対応するためにも、建設現場におけるDXを進めることは必須となっている。

 今回、大塚商会が提供する建設プラットフォーム内で連携する各システムを利用することで、建設現場に従事する自社従業員の勤怠および協力会社の労働時間の可視化ができる。また、事務所・現場・協力会社が三位一体となる建設業においては、現場ごとのチャット画面で現場情報・図書・報告書・受発注業務の一元管理ができるため、導入企業では属人化を解消でき業務の効率化が図れる。

■勤怠管理の改善
 打刻機が置けない現場や複数の現場を掛け持ちする社員の勤怠は、正確な管理が難しい現状があった。
 今回のデータ連携により、「Kizuku」のチャットで入退場が管理できる。建設現場に従事する従業員は勤怠管理の意識をせずとも、労働時間の管理が可能である。また、現場ごとの作業時間が分かるので、出面の指標として活用することも可能である。さらに「Universal 勤次郎」と「DX統合パッケージ」を連携させることで、人事給与システムでの給与計算も同一データで実行でき、業務の効率化が図れる。

■協力会社の労働時間可視化
 従来、協力会社の労働時間は、従業員が紙で自己申告したり、現場監督が日報から集計することが主流だったため、正確かつリアルタイムな労働時間管理が難しいことが多くあった。
 今回のデータ連携によりチャットで入退場時間が把握できるため、リアルタイムな管理ができ、集計の手間を削減できる。