東芝インフラシステムズとアイオイシステム 業界初 マイクロ波給電のデジタルピッキングシステムを開発

東芝インフラシステムズ/アイオイ・システム 2024年8月8日発表


 東芝インフラシステムズとアイオイ・システム(以下、アイオイシステム)は、業界で初めてマイクロ波給電技術を適用したデジタルピッキングシステムの開発に成功したと、8月8日に発表した。両社は、共同開発したシステムを「国際物流総合展2024」(9月10日〜13日、東京ビッグサイトで開催)におけるTOPPANグループのブースでデモンストレーション展示する。

 両社は、2022年11月に技術提携を開始し、デジタルピッキングシステムの表示器向けのマイクロ波給電システムの共同開発を進めてきた。今般、システム開発および実証実験に成功し、そのデモシステムを公開することになった。
 アイオイシステムが事業展開するデジタルピッキングシステムは、デジタル表示器を利用した作業支援システムで、工場や物流センターなどで利用されている。作業者は表示器のランプが光った場所に足を運び、表示された数だけ商品を取り出すことで誰でも簡単に、すばやく正確なピッキング作業が行える。しかし、中核機材として多数設置される表示器の電池切れによるダウンタイムと電池交換にかかる工数は、24時間稼働する物流倉庫において課題となっていた。
 そこで両社は、東芝インフラシステムズのマイクロ波給電技術を適用した新たなシステムを開発した。マイクロ波給電技術は数メートル離れた多数のデバイスに無線で給電ができる技術で、表示器の充電切れによるダウンタイムをなくすとともに、電池交換を不要とし、表示器のメンテナンス時間を大幅に削減する。

東芝インフラシステムズとアイオイシステム 業界初のマイクロ波給電技術を適用したデジタルピッキングシステムを開発
東芝インフラシステムズとアイオイ・システムが共同開発したシステムのイメージ図