リコージャパンが佐賀県、佐賀大学と第3次救急医療機関の機能強化に向けた連携協定を締結

リコージャパン 2024年6月27日発表


右から、佐賀大学の兒玉浩明学長、佐賀県の山口祥義知事、リコージャパンの笠井徹社長

 リコージャパンは6月27日、佐賀県、国立大学法人佐賀大学と、救急医療機関の機能強化に向けた連携協定を締結した。

 救急医療においては、比較的軽症な第1次救急医療、入院・手術が必要な患者に向けた第2次救急医療、生命に関わる対応が必要な第3次救急医療の段階が設けられている。今回の連携協定は、その第3次救急医療の機能強化に向けた実証実験を行うための協定となる。
 特に第3次救急医療においては、搬送中の患者についての情報共有が、受け入れ先の医療機関で最適な処置を実現するために重要となる。車両の電話による音声のみでのコミュニケーションでは、十分な情報共有が難しいという問題を抱えている。
 実証実験では、県内の第3次救急医療を担う佐賀大学の所有する一部のドクターカー、ドクターヘリの内部に「RICOH Remote Field」を搭載し、搬送先への中継を行う。「RICOH THETA」の360°映像を高解像度・低遅延で配信し、病院に待機するスタッフと共有する。救急医療の機能強化に向けた、映像によるリアルタイムでの情報共有の有用性を検証する。

 今後三者は、実証実験を通じ、社会課題である地域医療の働き方改革と、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」を目指す佐賀県の地域医療の高度化を目指す。

【佐賀県、佐賀大学、リコージャパンの連携協定について】
■協定の目的
 三者による相互に緊密な連携と協力により、リコージャパンの有する映像・通信技術を活用し、第三次救急医療機関の更なる機能強化を図ることを目的とする。

■連携事項
 目的を達成するため次に掲げる事項について、連携し協力して取り組む。
 (1)リコージャパンの有する映像・通信技術を活用し救急医療現場と高度救命救急センターとの映像共有による状況の把握、搬送後処置の迅速化の実証
 (2)実証にあたっての機器・ソフトウェアの運用に係る助言等
 (3)実証結果の将来に向けてのフィードバックのための取りまとめ
 (4)その他実証実験の実施に関すること