東芝テックとスコープ 商品棚で香り体験、購買行動を分析 「香りリテールメディア」サービスを提供開始
東芝テック/スコープ 2024年6月17日発表
東芝テックとスコープは、香りを活用した新しいマーケティング手法「香りリテールメディア」サービスを共同開発し、6月17日より提供を開始した。この試みにより、消費者の購買行動における香りの影響を分析し、新たなリテールメディアの可能性を拓く。
柔軟剤や芳香剤などの消費財メーカーにとって「香り」は消費者の購入意思を左右する重要な要素の1つだが、従来の香り見本では消費者の行動変容を正確に把握することが困難だった。東芝テックとスコープはこの課題に対して、香り商材の販促をデジタル化し、さらにシステム・ケイが提供する棚前行動分析システムを活用することにより、香り商材の販促効果の分析を可能にする。
東芝テックとスコープは「香りリテールメディア」を通じて、店頭における消費者の購買体験を革新する。小売業界における新たなマーケティング手法として香り見本の設置やその管理に関わる店頭の負担を軽減し、販促によって香り商材メーカーのブランド価値を向上させていく。
■「香りリテールメディア」サービスの概要
本サービスでは商品棚を設置し、商品棚にあるタブレットを操作して商品ごとの香りが噴射された回数のデータを収集することで、消費者の香りに対する反応を把握する。また、商品棚上部に設置したカメラによって消費者の棚前での滞在時間や商品を手に取ったかどうかのデータを収集し、消費者行動の変化を分析する。これらのデータとPOSデータを掛け合わせ、「香りリテールメディア」による販促効果分析を行う。