WHI　リコーが統合人事システム「COMPANY」で年間約5,100時間の業務工数削減を達成

Works Human Intelligence　2024年6月5日発表

　Works Human Intelligence(WHI)は、リコーがWHIの統合人事システム「COMPANY」の利用を開始し、約5,100時間分の人事業務工数削減の効果が得られたと、6月5日に発表した。

■「COMPANY」採用の概要
　リコーは、複合機をはじめとしたオフィス機器を提供するOAメーカーから、“はたらく”に寄り添い、お客様の生み出す力を支えるデジタルサービスの会社への変革を進めている。「“はたらく”に歓びを」を企業理念であるリコーウェイの使命と目指す姿に位置付け、この実現に向けて、組織や制度、ITシステムなどの社内改革を含めた経営基盤の強化に取り組んでいる。リコーの人事部としては、「人材」「組織」「カルチャー」「制度・組織」の観点で変革をもたらし、業務の効率化を超えて人にしかできない創造力を発揮することで事業に貢献することを目指している。
　変革を推進する状況下において、経営環境や人事方針の見直しの必要性を感じていたが、当時使用していたシステムの機能では対応できず改修が必要だった。データの出力においても、長時間の待ち時間が発生し、人事部では出力できずシステム部門に依頼せざるを得ない状況であったため、時間や工数を必要としていた。
　そこで、世の中の標準のシステム・プロセスを取り入れる「Fit To Standard」の考えのもと、上記の問題を解消できる「COMPANY 人事」「COMPANY Web Service」を国内グループ13社、約3.2万人の従業員に対して導入した。これにより、事業の変革に伴う人事制度変更に対応できるようになり、リコーグループ全体で年間約5,100時間分の人事業務工数削減を実現した。さらに人事データの抽出が容易になったため、今後はより戦略実現に必要な人材の育成や配置を強化するべくデータ活用を拡大していく。

■「COMPANY」導入による効果
(1) 年間で約5,100時間分の人事業務工数削減の実現
　「COMPANY」導入後は帳票出力の効率化、人事異動・組織変更作業の自動化、画面遷移の待機時間削減や操作性向上等が実現し、年間で約5,100時間分の人事業務工数削減に繋がった。リコーは、創出された時間を戦略実現に向けたデータ活用に充当し、人の創造力が必要な業務へ注力していく。

(2) 人事データ利活用の推進
　これまでは人事データの操作や抽出には習熟が必要だったが、「COMPANY」導入後は人事担当者であれば誰でも操作が行えるようになり、独自で帳票を作成することも可能になった。
　リコーでは、さらに「COMPANY」に蓄積される情報を人材の最適配置実現や経営目標の達成状況確認等に広げていく施策を実施中である。