ミマキエンジニアリング 脱プラ対応の紙製インクカートリッジを全世界に向け出荷開始
ミマキエンジニアリング 2024年5月8日発表
ミマキエンジニアリングは、プラスチックを主な原料としている同社のインクカートリッジの材料の一部を紙製に変更した「紙製インクカートリッジ」を5月より全世界に向け出荷を開始すると、5月8日に発表した。製品の脱プラスチックによるサステナブルなプリントビジネスを世界中の同社の顧客へ提案する。
紙製インクカートリッジは、同社のサイングラフィックス市場向け主力製品であるエコソルベントプリンター用のインクカートリッジ(SS21ソルベントインク440ml)に採用し、2023年5月より日本国内の顧客へ先行して販売をしていたが、日本国外への出荷準備が整ったため、このたび全世界に向け同インクカートリッジの出荷を開始する。
同インクカートリッジは、これまでプラスチック製カートリッジを採用していた。カートリッジの素材を現行のプラスチックから紙に置き換えることで、カートリッジ1本あたりのプラスチック使用量を削減した。同社では、「脱プラ推進プラスチック削減率」という独自の自社基準を設けており、同インクカートリッジでは削減率68%を達成した。これにより、プラスチック使用量を年間約44t削減と、プラスチック製造工程における年間約57tのCO2の排出量の削減を見込んでいる。さらに、紙製インクカートリッジは、プラスチック製からの軽量化を実現し、これによる全世界への輸送に掛かるCO2排出量年間約8t削減を見込み、脱炭素社会に貢献する。
また、本インクカートリッジは、昨年「デザインからロジスティックスまで」をスローガンとする2023日本パッケージングコンテストにおいて工業包装部門賞を受賞した。容量・重量・コストを軽減しながら省資源、省人化に応える包装であることを日本包装技術協会から評価された製品である。