京セラドキュメントソリューションズジャパン　福岡県警察が字幕表示システム「Cotopat」を導入　運転免許申請手続きを多言語化

京セラドキュメントソリューションズ　2024年4月15日発表

　京セラドキュメントソリューションズジャパンは、話した言葉をリアルタイムに認識して文字や図解、翻訳を表示するシステムCotopatの開発と販売を通して、コミュニケーションの円滑化に貢献し、誰ひとり取り残されない共生社会の実現に向け取り組んでいる。同社は、このたび福岡県警察の自動車運転免許試験場4施設（福岡、北九州、筑豊、筑後）に「Cotopat Screen」が採用され、運用が開始されたと、4月15日に発表した。

　2024年4月1日からドライバーの時間外労働規制が強化され、物流の2024年問題として、労働力不足が懸念されている。そうした背景もあり、外国人労働者の受け入れ拡大に向け、在留資格「特定技能」に自動車運送業の追加が閣議決定された。さらに、警察庁では、タクシーやバスを運転できる第二種運転免許の学科試験について、20言語に対応した試験問題例を全国の警察に配布しており、日本語を母国語としない外国人ドライバー起用の機運が高まっている。

　そのような社会動向もあり、福岡県警察では、運転免許申請手続きの多言語化対応に向け、免許試験場に来場する外国人への対応強化を検討している中、話した言葉がリアルタイムに翻訳されスクリーンに表示される点と、134種類の言語への翻訳に対応している点が評価され、同社の字幕表示システム「Cotopat Screen」 が採用された。主に外国人の運転免許申請手続きを対応する窓口で活用されている。

　同警察では、外国人に対応する際、言葉の壁から意思疎通が図りにくくコミュニケーションに時間がかかるという課題があった。「Cotopat Screen」を導入することで、外国人との意思疎通が円滑になり、コミュニケーションの短縮化につながることが期待されている。