キヤノン シリーズ最高画質のグラフィックアート向け大判プリンター3機種発売 200年の耐光性を実現
キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン 2024年4月3日発表
キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズの新製品として、12色インクモデル「PRO-6600/4600/2600」の3機種を4月25日に発売する。
新製品は、写真やデジタルアート、絵画といったファインアートなどを制作するグラフィックアート市場向けの大判インクジェットプリンターである。新開発の顔料インク「LUCIA PRO II(ルシアプロツー)」を搭載することで、芸術写真などに用いられるファインアート紙への印刷画質を向上させながら耐光性を強化して、imagePROGRAFシリーズ最高の写真画質とプリントの長期保存を実現する。
■表現力豊かな写真やファインアートを再現し200年の長期保存が可能
特色のレッドとブルーや、濃淡2種類のグレーを含む12色のインクを採用している。光沢紙/半光沢紙への印刷画質を従来機種から継承しつつ、ファインアート紙への印刷では、黒濃度の向上により、深みのある黒を再現するとともに、暗部の色再現領域が拡大し、imagePROGRAFシリーズ最高の写真画質を実現する。さらに200年の優れた耐光性により、印刷した作品を高画質のまま長期保存することができるため、プリントの価値向上に貢献する。
■新開発のインクセンシングシステムによる安定稼働を実現
新開発のインクセンシングシステムにより、インク吐出状態を定期的にモニタリングすることが可能である。自動で最適なインクの着弾位置を保ち高画質を維持する。また、「スマートロール紙セット」機能は用紙の給紙や種類の検知、残量推計を自動で行うとともに、給紙処理を高速化することでロール紙セットにかかる時間を従来機種より約40%短縮する。これらにより、画質調整やロール紙セットに伴うダウンタイムを低減し、プリンターの安定稼働を実現する。
■発泡スチロールを用いた製品梱包材の大幅削減や「EPEAT」ゴールド取得など環境に配慮
発泡スチロールを用いた製品梱包材の使用を「PRO-4600」では従来機種より89.5%削減している。また、NPO団体GEC(Global Electronics Council)が電子機器製品を対象に、2006年に設立した国際的なエコラベル「EPEAT」において、新製品は米国で「EPEAT」ゴールド製品として登録されている。
希望小売価格は、60インチ対応の「imagePROGRAF PRO-6600」が税別198万5,000円、44インチ対応の「同 PRO-4600」が同76万7,800円、24インチ対応の「同 PRO-2600」が同38万2,800円。