キヤノンITS 教職員の日々の業務を効率化する公立小中学校向け新サービスの提供を開始
キヤノンITソリューションズ 2024年2月9日発表
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の公立小中学校向け新サービス「in Campus School IS」の提供を2月29日より開始する。
2019年に開始され、内閣府も国策として推し進めているGIGAスクール構想により、全国の児童/生徒に1人1台のコンピューター端末が配布されICTを活用した授業が定着しつつある。一方で、端末を活用した授業カリキュラムの構築や教職員のITリテラシーなどにばらつきがあり、学校間でICT環境の利活用に差が出ているのが実情で、教職員1人あたりの業務負荷も増大しているため、「働き方改革」「業務の効率化」への対応が急務となっている。
キヤノンITSは、このような学校および教職員の課題を解決し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実に貢献するために、公立の小中学校で多く採用されているGoogle Workspace for Educationと連携可能な「in Campus School IS」の提供を開始する。
「in Campus School IS」は、教職員の日々の業務を効率化/高度化し、学校のICT活用を促進する10種類以上のDXモジュールからなり、契約後も常に最新のDXモジュールが利用できるSaaSサブスクリプション型のサービスである。開発は2022年12月に資本業務提携契約を締結したチエル株式会社が担い、キヤノンITSが独占販売権を保有する。
【サービス利用によるメリット】
《教職員》 日々の業務(計画/出欠/授業/報告)をDXモジュールの活用により作業工数を削減できる。
《保護者》 学校での活動状況の確認や出欠/遅刻/早退連絡を専用のアプリケーションから簡単に行える。
《教育委員会》 学校横断で統一されたフォーマットによる情報が閲覧でき、情報/内容の統一化が図れる。
■主な5つのモジュール/機能
(1)見取り管理モジュール
児童/生徒ごとに、QRコードを配した専用の用紙に学校生活における日々の様子を記入してスキャンし、データ化および一元管理するモジュールである。これまで先生ごとに閉じられていた情報をデータ化して蓄積するため、教職員間で情報を共有できる。
(2)施設/備品管理モジュール
学校が保有する施設(教室など)および備品を管理することを目的としたモジュールである。学校の施設/備品を登録する機能を提供するとともに、Googleカレンダーと連携することで、施設/備品の選択が柔軟に行える。
(3)出欠/遅刻/早退連絡モジュール
保護者から児童/生徒の出欠/遅刻/早退などの各種連絡を受け付け、連絡情報をとりまとめることを目的としたモジュールである。専用のGoogleスプレッドシート(出欠連絡共有シート)を使用して、学校で受け付けた出欠連絡などを記録/確認できる。また、Googleフォームと連携することで、出欠連絡を受け付けられるフォームの作成と、受け付けた連絡内容を共有のシート上で確認できる。
(4)保護者連携モジュール
保護者は連携するアプリケーションを使うことにより、児童/生徒の欠席連絡(欠席/遅刻/早退)が可能となる。さらに、学校から配信されたお知らせをリアルタイムで確認できる。
(5)ダッシュボード機能
学校単位や学年/クラス単位での表示に加え、児童/生徒ごとにフォーカスした欠席/遅刻/早退、見取りなど、学校生活で得られる数多くの情報を「ダッシュボード」に集約し可視化することで、教職員間での情報共有や「個別 最適な学び」を重視した情報の可視化を実現できる。