OKI 将来事業創出と企業風土改革に向けた「イノベーション戦略2025」を策定 4領域で500億円創出へ
OKI 2023年11月16日発表
OKIは、「中期経営計画2025」における将来事業創出戦略の1つである「全員参加型イノベーション」を具体化した「イノベーション戦略2025」を策定した。「高度遠隔運用」「物流」「ヘルスケア・医療」「CFB(Crystal Film Bonding)」の4領域をイノベーション注力領域と設定して事業化および事業拡大にチャレンジし、OKI創業150周年である2031年をターゲットに500億円以上の事業創出を目指す。
また、2017年から構築を進めてきたISO 56002ベースのイノベーション・マネジメントシステム(IMS)の本格運用により会社全体のイノベーション意識を高め、「価値を創造し続ける企業風土への変革」を目指す。
4つの注力領域は、2031年には市場規模がそれぞれ数兆円規模に成長することが見込まれ、いずれもOKIの強みである「リアルタイムな双方向処理」と「高品位なネットワーク接続」が活かせる領域である。また、データ活用ビジネスの普及によって、今後は複数の業務や分野を横断した、点から面へと新たな価値を生むビジネスが重要になる。OKIはこれまで培ってきたエッジでの技術を活かし、さまざまな現場から生み出される多様なデータを「エッジプラットフォーム」でつなぎ横断的に活用することで、特定の現場の課題解決にとどまらない、社会全体の強靭化・効率化に貢献していく。
一方、企業風土の変革については、2017年から構築を進めてきたIMS「Yume Pro」を全社規程に落とし込み、2023年8月より本格運用を開始した。「Yume Pro」の特徴は、新規事業や研究開発など一部の部門だけでなく、グループの全社員を対象とする「全員参加型」であることである。本格運用にともない、これまで推進してきたイノベーション人材育成や、大賞アイデアに総額1億円の事業化資金を提供するビジネスコンテストなどの取り組みをさらに強化するとともに、IMSと品質マネジメントシステム(QMS)とのシームレスな連携を進め、全ての社員が意志を持って「社会の大丈夫をつくっていく。」イノベーションにチャレンジする企業風土を実現していく。