Sansan Bill Oneが「税理士・会計士向け記帳代行プラン」を提供
Sansan 2023年10月25日発表
Sansanは、インボイス管理サービス「Bill One」が「税理士・会計士向け記帳代行プラン」の提供を開始すると、10月25日に発表した。
税理士および会計士は、複数の顧問先の経理業務を代行しており、請求書の確認・仕訳・管理に膨大な時間がかかっている。このプランでは、税理士法人や会計事務所にBill Oneを導入することで、担当している複数の顧問先の請求書を顧問先企業ごとにクラウド上で一元管理することができ、経理代行業務の精度と生産性を向上する。
自社内に経理部門を持たない小規模企業などでは、会計帳簿の記帳代行など請求書に関わる事務作業を税理士や会計士が担うケースが多数存在する。税理士・会計士の中には、毎月何十件・何百件もの紙の請求書を管理する場合もあり、膨大な紙書類の確認・仕訳・管理や紛失リスクに課題を抱えていた。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応にともない、請求書業務がさらに複雑化する中で、税理士・会計士の事務負担も増加することが懸念されていた。
また、税理士・会計士に代行業務を依頼している顧問先企業においても、紙の請求書を受領してから税理士や会計士に渡すまでに時間がかかる、紙ベースのやりとりが多いために出社を余儀なくされるなど、アナログな請求書業務にともなう負担が発生していた。
そこで、税理士・会計士の業務負担軽減と顧問先企業における月次決算の加速を実現するために、「税理士・会計士向け記帳代行プラン」の提供を決定した。
■プランの概要と期待する効果
「税理士・会計士向け記帳代行プラン」は、税理士法人・会計事務所向けの新たなプランである。Sansanと税理士法人・会計事務所との間でパートナー契約を締結することで、税理士・会計士は代行業務を担う顧問先企業の請求書データを顧問先企業ごとにBill One上で一元管理できる。
本プランを活用することで、税理士法人・会計事務所および顧問先企業において、それぞれ以下の効果が期待できる。
《税理士法人・会計事務所》
顧問先企業が請求書を受領したタイミングで、税理士・会計士もBill One上で請求書内容を確認することが可能となるため、従来よりも早期に請求書の処理に取りかかることができる。Bill Oneでは各種会計ソフトとも連携をしているため、Bill Oneでデータ化された請求書情報や、Bill One上で作成した仕訳データを連携することも可能である。また、Bill OneからFBデータ(全銀行フォーマットの振込データ)を出力できるオプション機能を活用し、請け負っている支払い業務の効率化もできる。また、顧問先企業が受け取った請求書は適格請求書の要件を満たすかどうか自動で判定され、電子帳簿保存法の要件を満たした形で保存されるため、税理士の負担を増やさずに法制度対応を実現する。
さらに、本プランを導入した税理士法人・会計事務所は、自社が提供するサービスメニューにBill Oneを活用した新たなメニューを追加することが可能である。従来の記帳代行などに加えて、電子帳簿保存法対応をはじめとする幅広いメニューを提供することにより、税理士法人・会計事務所の売上向上に活かすこともできるようになる。
《顧問先企業》
紙の請求書業務を行う上で生じていた開封・郵送・スキャンなどの工数を削減でき、請求書を税理士・会計士へ渡すために出社をする必要もない。また、委託先の税理士・会計士の請求書処理業務が効率化されることにより、従来よりも素早く月次の財務情報を確認することも可能になる。さらに、受領した請求書は紙・電子問わずBill Oneで一元管理でき、電子帳簿保存法に則した保管が可能となる。