OKI 全国の特別支援学校21校を結んだ「合同遠隔社会見学」を支援

OKIワークウェル/OKI 2023年10月25日発表


 OKIグループの特例子会社であるOKIワークウェル(OWW)は、10月19日、全国21校の特別支援学校が共同で、児童・生徒221名を対象に実施した「合同遠隔社会見学」授業の運営を支援したと、10月25日に発表した。これは、移動が困難で外出が難しい子どもたちに、ITを活用し「遠隔で社会を見学」してもらうもので、OWWは9年連続9回にわたりこの活動を支援している。今回は東京都立府中けやきの森学園を発信校としてNTT技術史料館(東京都武蔵野市)を「見学」し、明治期以降脈々と人々の意思伝達を支えてきた電話の歴史や仕組みを学んだ。

 授業では、NTT技術史料館の説明員が「電信電話ことはじめ」「復興と成長の時代」「技術革新と多様化の時代」「モバイルネットワークの技術」の4つのパートに分けて、日本の電気通信事業の歴史を具体的な事例を交えながら紹介した。説明の合間には、東京都立府中けやきの森学園の生徒たちがパートごとに用意したクイズを全国から参加している生徒たちに向けて発信した。「復興と成長の時代」のパートでは、ちょうど100年前、関東大震災からわずか5日後には電報郵便が復活したこともクイズで紹介。また、電気通信事業と関りの深いOKIにちなんだ「日本で初めて電気通信設備を作った会社は?」というクイズ(回答は「明工舎」(現:OKI))もあった。

 見学を終えた生徒たちからは、次のような感想が寄せられた。
●電話交換の紹介が印象に残りました。(東京都立府中けやきの森学園)
●ポケベルやショルダーフォンなど大きい電話が出てきたが、今は便利だなと思いました。(北海道拓北養護学校)
●黒電話については知らなかった。(山口県立周南総合支援学校)
●コンピュータについて興味を持っていたので、楽しかった。(山口県立周南総合支援学校)

 OWWは、通勤困難な重度障がい者の在宅勤務雇用を推進しており、全国で83名の障がいのある社員が勤務をしている。障がい者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、遠隔社会見学以外に特別支援学校の生徒を対象とした遠隔職場実習や出前授業も実施している。今後も子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていく。