リコーえなの森が環境省の自然共生サイトとして正式認定
リコー 2023年10月10日発表
リコーは、リコーグループが岐阜県恵那市に所有する「リコーえなの森」が、このたび環境省の2023年度自然共生サイト認定事業(前期)において、自然共生サイトとして正式に認定されたと、10月10日に発表した。
リコーえなの森は、生産系関連会社であるリコーエレメックス恵那事業所の周辺に位置する、40ha以上の広大で生物の多様性に富んだ場所である。絶滅危惧種を含む300種以上の植物や、貴重な昆虫が生息している。2010年、名古屋での生物多様性国際会議(COP10)をきっかけに、社員がボランティアで森づくり活動を開始し、2014年には地域の自治会、企業、団体とともに森づくり活動団体(リコーえなの森中山道里山協議会)を結成、森の整備活動に加え自然観察会や生き物モニタリング活動など生物多様性保全活動の輪を広げてきた。現在では、幼児や小学生から大学生までが、様々な形で自然を学ぶ場となっている。
今回の自然共生サイトの認定は、リコーえなの森が地域の人々と共に取り組んできた長年の生物多様性保全活動が高く評価された。
自然共生サイトは、2021年6月のG7サミットで合意された「30by30(2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標)」に基づき、環境省が実施する取り組みの一環で、2023年度から正式な認定制度が始まった。
リコーグループは、2022年4月に日本で発足した「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画し、積極的に活動に取り組んでいる。
今後もリコーグループは、ギフチョウやハッチョウトンボなど地域の貴重な生き物を守りながら、地域に根ざした愛される森づくりを目指して活動を進める。リコーグループは、生物多様性の損失を止め回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」と「森林破壊ゼロ」社会の実現を目指し、生物多様性リスクを把握し、様々なステークホルダーと連携し事業活動にともなう環境負荷を削減すると同時に、地球の再生能力の維持・向上に取り組んでいる。