リコー カラープロダクションプリンター「RICOH Pro C7500」を発売 色域拡大や高い用紙対応力

リコー 2023年8月29日発表


RICOH Pro C7500

 リコーは、カラープロダクションプリンターの新製品として「RICOH Pro C7500」を9月11日に発売すると、8月29日に発表した。

 新製品は、「RICOH Pro C7210S/C7200S」の後継機に位置づけられる。前身機に引き続きリコー独自のスペシャルカラートナー(ホワイト、クリア、ネオンイエロー、ネオンピンク、インビジブルレッド、ゴールド、シルバー)に対応しながら、ネオンカラーのプロファイル機能搭載によって色域を拡大、より豊かで鮮やかな色彩表現を実現する。加えて、新たに肉厚な弾性層を持つ中間転写ベルトを採用したことで、エンボス紙やクラフト紙といった凹凸紙・粗面紙への対応を強化した。色域の拡大と用紙対応力の向上により、これまで以上に幅広い印刷への対応が可能になる。
 また、商用印刷に特化した制御システム「RICOH GC OS」の搭載により、多彩な用紙印刷の自動調整や設定、さらには作業工程の効率化・可視化を実現し、印刷オペレーターの負荷軽減や省人化に貢献する。機器の稼働状況を時系列で可視化できるタイムライン機能に加え、機器のメンテナンス情報をシステム上で一括管理できるため、人手不足の現場におけるオペレーション業務をサポートする。
 高品質で付加価値の高い印刷を実現すると同時に、新制御システムの導入によって業務負荷軽減や作業の効率化を実現し、印刷現場での課題解決に貢献する。

 新製品「RICOH Pro C7500」の連続プリント速度は、85ページ/分(A4ヨコ)、オプションで95ページ/分(同)。標準価格は、税別1554万円である。

■「RICOH Pro C7500」の主な特徴
(1)スペシャルカラートナー対応に加え、さまざまな用紙への対応力向上
 薄紙や厚紙(40.0~470g/m²)への対応に加え、自動両面用紙サイズも強化し、長尺1,030mmまでの対応も実現。
 プロセストナー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)とオプションのスペシャルカラートナーによる5色印刷機能は前身機より踏襲。さらに、ネオンイエロートナー、ネオンピンクトナーをスペシャルカラートナーとして自動で付加するネオンカラープロファイル機能を搭載することで色域を拡大。
 肉厚な弾性層を持つ中間転写ベルト搭載により、粗面紙、凹凸紙への対応力を強化。

(2)商用印刷に特化した本体制御システム「RICOH GC OS」搭載
 見やすいホーム画面とスキルレスな操作で、用紙管理や機器調整を容易に実現。
 ジョブ履歴やシステムの状態、保守設定履歴などを時系列で可視化するタイムライン機能により瞬時に機器の稼働状況を把握することが可能。
 機器のメンテナンススケジュールを一括管理。カレンダーで表示されることによりメンテナンス状況の可視化と管理を実現、印刷オペレーター間での情報共有を円滑にサポート。
 印刷機本体にPCやタブレットからWebブラウザ経由でアクセスし、遠隔で設定操作が可能。印刷オペレーターが複数の業務をこなす現場で、マシンの前への移動時間を少なくし、業務効率化を支援。

(3)印刷業務効率化と省力化機能
 ユニット構成の見直しによるスペシャルカラートナー交換時間の短縮。
 画質や画像位置調整時間の短縮。
 遠隔サポートとオペレーターメンテナンスによるダウンタイムの削減。