キヤノン 業界トップクラスの低消費電力 オフィス向け複合機4モデル発売 セキュリティーも強化

キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン 2023年8月2日発表


imageRUNNER ADVANCE DX C3935F
imageRUNNER ADVANCE DX C3935F

 キヤノンは、オフィス向け複合機の新製品として、A3/A4カラー複合機「imageRUNNER ADVANCE DX(イメージランナー・アドバンス・ディーエックス)」2シリーズ4モデルを8月上旬より順次発売すると、8月2日に発表した。

 新製品はいずれも、高速印刷や高速スキャンを維持しながら、業界トップクラスの低消費電力を実現するなど、使用時の環境負荷を低減したモデルである。ランサムウエアや不正アクセスなど巧妙さを増すサイバー攻撃に備えるため、セキュリティー機能も強化しており、IT環境下でのオフィス業務に安心を提供する。
 希望小売価格は、A3モデルの「imageRUNNER ADVANCE DX C3935F/C3930F/C3926F」(8月下旬より順次発売)が税別177万円〜、A4モデルの「imageRUNNER ADVANCE DX C359F」(8月上旬発売)が税別82万円〜。

(1)低温定着トナーや段ボール梱包材の採用により環境負荷を低減
 転写効率を高めた低温定着トナーを採用することで、従来機種に比べ消費電力を最大約15%低減し、業界トップクラスの標準消費電力量(TEC値)を実現している。本トナーは、印刷終了時に回収される転写残トナーの発生が少なく、同じ回収トナー容器を使用したまま印刷できる枚数は従来機種の約2倍に延びている。特に印刷量が多い環境では、トナーを廃棄する量が減り、環境負荷の低減につながる。また、A3モデルにおいて、本体の梱包はプラスチック素材(EPS)ではなく、すべて段ボール紙を使用している。

(2)新たに「おすすめセキュリティー設定」機能を搭載し多様なオフィス環境でのセキュリティー対策を支援
 操作パネル上から本体の使用環境を選択するだけで、適切なセキュリティー設定が自動で行われる「おすすめセキュリティー設定」機能を新搭載し、専門知識を有するIT担当者がいない企業でも、セキュアな環境下で使用できる。また、日本を含め多くの国・地域でサイバーセキュリティー対策レベルの参考にされている、米国政府機関が定めたセキュリティー基準のガイドライン「NIST SP 800-171/172/193」に対応し、起動時のプログラム改ざんを検知した場合の自動復旧機能を搭載するなど、サイバー攻撃に対する防御、検知、復旧に関する高度な基準をクリアしている。加えて、JBMIAが策定した、複合機をSOHO/一般オフィスで使用する際のセキュリティー要件への適合を示す「BMSec(Business Machine Security)」マークを取得予定である。

(3)ファームウエアの自動アップデート機能やクラウドサービス連携により業務効率向上を支援
 ファームウエアの自動アップデートにより本体システム機能の利便性やセキュリティー性能は継続的に進化していく。さらに、クラウドサービスと連携することで、スキャンしたデータを直接クラウドへ送信できるなど、業務効率向上に貢献する。2023年秋に、電子帳簿保存法に対応する中小企業向けの業務支援アプリケーション「MEAPクラウドスキャン for NI Collabo」(2022年4月発売)が機能拡張し、支払管理・経費精算に対応可能となる。2023年末までには、ユーザーが簡単にクラウドと接続し印刷やスキャンを行うことができる新サービスの提供も予定している。