エプソン Direct to Film印刷にも対応 使いやすく高画質なガーメントプリンター発売
エプソン販売 2023年7月12日発表
エプソンは、ガーメントプリンターの新商品として、「SC-F2250/SC-F22H5」を7月26日より発売すると、7月12日に発表した。目標販売台数は、今後1年間で約100台。
ガーメントプリンターは、Tシャツやトートバッグなどの布製品に直接プリントが可能で、多品種少量生産が求められるオーダーグッズショップや個人アパレルブランドなどに適した商品である。
新商品は、顧客からの要望に応え、使い勝手の良さを追求した本体デザインに刷新したものである。印字品質改善に加えて、使いやすさと作業効率向上を実現した。新たに、1.33インチの新プリントヘッド「PrecisionCore マイクロTFPプリントヘッド」採用により、印字速度は従来機「SC-F2150」に比べて約25%高速化し、印刷画質も向上。また、パウチ式の新インク「UltraChrome DG2インク」を採用することでインクのにじみを改善し、より鮮やかな高画質印刷が可能である。さらに、「プラテンギャップ自動調整機能」をはじめ、使い勝手を向上させるさまざまなデザイン改良を加え、顧客の生産性向上に貢献する。
標準価格は、「SC-F2250」が税別156万円、保守購入同時5年セットモデルの「SC-F22H5」が同198万円。
【新商品の主な特長】
■新ヘッド採用により高生産性と高画質を実現
1.33インチの新プリントヘッド「PrecisionCore マイクロTFPプリントヘッド」を採用。ノズル数が従来機の2,880から3,200に増えたことにより、印刷速度が約25%向上した。また、プラテン送りを改良し、オーバーラップ領域を持たせることでバンディングや粒状感を低減させ、画質も向上した。
■使いやすさを追求し、デザインを刷新
誰でも簡単に、効率的に作業を進められるようさまざまな改善を行った。プラテン(プリントするものを置く台)にセットした布製品やフィルムなどのメディアとプリントヘッドとの距離を自動で調整する、「プラテンギャップ自動調整機能」を新搭載。オペレーターの工数削減に貢献する。
また、本体設計を全面的に見直し、従来機より奥行を約10cm短くして設置面積を縮小。冷却ファンがない設計のため稼働音が小さく、壁近くでの設置も可能になった。天面での作業が可能なフラットな本体デザインや、見やすい4.3インチタッチ方式の操作パネル、便利な機内照明を採用し、さらに使いやすくなった。インクシステムをインクカートリッジ式からパウチ式の大容量800mlインクパックに変更することでインク交換の頻度を低減し、作業効率も向上する。
■Direct to Film(DTF)印刷にも対応した新ソフトウェア「Garment Creator2」
「SC-F2250」用の新ソフトウェア「Garment Creator2」により印刷データ処理速度が向上した。また入力解像度600dpiに対応するため、細線などの表現がより正確になった。
さらに、Direct to Film印刷に対応する印刷モードも標準搭載するため、ガーメントへのダイレクト印刷、Direct to Film印刷の両方に対応可能である。Direct to Film印刷に対応することで、従来プリントが難しかった小物など、制作できるアイテムが増え、さらに色みやテクスチャなどの表現の幅も広がる。