キヤノンMJとキヤノンPPS 白インク搭載と対応メディア拡充 64インチ対応UV硬化型大判プリンター発売

キヤノンMJ/キヤノンPPS 2023年7月4日発表


キヤノン Colorado M5/M5W
Colorado M5/M5W

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)は、主にサイン&ディスプレイ市場向けに、新色の白インクと新型メディア検出センサーを搭載した64インチ対応UV硬化型大判プリンター「Colorado(コロラド)M5/M5W」を8月下旬より発売すると、7月4日に発表した。カラー・透明・マグネットメディアへの印刷が可能になり、デザイン性の高いアプリケーションの製作に貢献する。販売目標台数は、年間30台。

 このたび発売する「Colorado M5/M5W」(オープン価格)は、主にサイン&ディスプレイ市場を対象に、新色の白インクと新型メディア検出センサーを搭載した64インチ(約1.6m幅)ロールtoロールプリンターの新製品である。新型メディア検出センサーを搭載し検知できるメディアが増えたことにより、凹凸のある素材や半透明の素材、マグネットなど印刷可能なメディアを拡充した。
 さらに「Colorado M5W」は新たに白インクを搭載したことにより、カラー・透明・マグネットメディアにデザイン性の高い印刷物を出力できるようになったことで、幅広いアプリケーションの製作が可能になった。
 また「Colorado M5/M5W」は、印刷直後にUV光を照射しすぐに硬化する独自開発のUVgel(ユーブイジェル)460インクと、一台でグロス/マット仕上げを可能にする「FLXfinish(フレックスフィニッシュ)」機能を搭載し、高スピード、高生産性を実現している。

 キヤノンMJとキヤノンPPSは「Colorado M5/M5W」を通して、サイン&ディスプレイ市場の屋内外広告や、壁紙、床装飾の印刷において新たなプリントの価値を提供し、商業・産業印刷の発展に貢献する。

アプリケーションの一例(ウインドウグラフィック)

(1)新型メディア検出センサーを搭載し、対応メディアを拡充
 「Colorado M5/M5W」は、新型メディア検出センサーを搭載し検知できるメディアが増えたことにより、凹凸のある素材や半透明の素材、反射する素材、マグネットなど印刷可能なメディアを拡充した。

(2)新色の白インクを搭載し、カラー・透明・マグネットメディアに対応
 「Colorado M5W」は、独自開発のUVgel460インクに新たに白インクを追加したことで、カラー・透明・マグネットメディアへの印刷が可能になった。白インクを利用することにより、メディアの素材や色などの特性に合わせた色彩表現を実現する。デザインの表現の幅が広がり、高画質・高品質な成果物を出力でき、多様化する顧客のニーズに対応する。白インクは「Colorado M5」にもオプションで搭載可能である。

(3)Coloradoシリーズの高生産性
 「Colorado M5/M5W」はUVgelテクノロジーにより、グロスモードの高品質モードで40㎡/時、マットモードの高品質 モードで27㎡/時の高スピード、高生産性を実現している。またインクを交換することなく一台でグロス/マット仕上げを可能にする「FLXfinish」機能、同一の面でグロス/マット仕上げを打ち分ける「FLXfinish+(フレックスフィニッシュプラス)」機能など、従来機に搭載されているユニークな機能を引き継いでいる。