エプソン 美術館展示のDX化による“体験型展覧会” 夏休みにエプサイトギャラリーで開催

エプソン販売 2023年6月26日発表


エプソン 美術館展示のDX化による“体験型展覧会”

 エプソン販売株式会社は、エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー(東京都千代田区)にて、美術館所蔵作品をデジタル・アーカイブ化し、作品の持つ魅力や制作技法の体験を通じて楽しく学べる展覧会『なつやすみはアートであそぼう!〜出張美術館・深掘り!?美楽(びがく)展〜』を、7月26日から9月1日まで開催する。

 エプソンは、これまで数多くの美術作品のデジタル・アーカイブ化に携わり、原画をより忠実に複製するノウハウを蓄積してきた。高精細なプリント技術に加え、実績のあるプロジェクション技術など最新のデジタル技術を活用し、貴重な美術作品の新たな楽しみ方を提案し、鑑賞者の理解度向上に貢献することができる。
 今回の展覧会では、上田市立美術館の協力により、同美術館とエプソンアヴァシス株式会社の連携により2022年に開催した「深掘り!?美楽(びがく)」展をベースとし、所蔵作品の複製画を展観するとともに、デジタル化した作品をエプソンアヴァシスが開発した鑑賞補助アプリによって深く掘り下げ、制作過程を追体験するような体験型作品鑑賞環境を紹介する。

【展覧会の構成】
(1)ミュージアム品質の複写/複製および複製画展示
 「ブルトンヌ・漁夫/山本鼎」「婦人像/中村直人」「海景/林倭衛」「ドミノ・パイ/ハリー・K・シゲタ」の作品を実物大で複製し、展示する。
 プリントには、エプソンの高画質プリンターSureColor「SC-P9550」(12色機 全色顔料)を使用する。
 一部の原画の高精細複写は、Phase One(フェーズワン)社製カメラシステムIQ4 150MP(1億5千万画素)を使用する。

(2)鑑賞補助アプリによる展示作品の深掘り
 会場にて展示している作品は、タブレットを使い、色と構図が作品に与える役割や、作品制作の原理を学ぶことができる。鑑賞補助アプリは、エプソンアヴァシスの制作である。
 《アプリ体験ができる作品》
 「ブルトンヌ/山本鼎」:木版画の版ごとに色を選び、アプリ上で作品を刷ることができる。
 「漁夫/山本鼎」:木版画に描かれたはんてんの陰影を、彫刻刀で彫る体験ができる。
 「婦人像/中村直人」:描かれた人物や猫の首の長さを伸ばしたり縮めたりして、構図が作品に与える印象を体感できる。
 「海景/林倭衛」:海や木々の明度や筆遣いの密度を変化させ、作品の奥行(遠近感)を調整できる。
 「ドミノ・パイ/ハリー・K・シゲタ」:撮影現場を再現した模型のライティングや角度を調整し、撮影の疑似体験ができる。

(3)プロジェクションによる体験の拡張
 「ブルトンヌ/山本鼎」「婦人像/中村直人」「海景/林倭衛」「ドミノ・パイ/ハリー・K・シゲタ」の作品では、鑑賞補助アプリで来場者が作成したデータを複製画に並べて投映し比較することで、より理解を深めることができる。

(4)オンライントークショー
 上田市立美術館の学芸員・山極佳子氏をお招きし、鑑賞補助アプリを制作したエプソンアヴァシスの加藤寛人氏、高精細の複写/複製を手掛けたエプソン販売のコラボレーションコーディネーター・佐藤拓郎氏を加えたトークショーを開催し、美術館のDX化の事例や展望について語る。

【イベント実施概要】
《タイトル》なつやすみはアートであそぼう!〜出張美術館・深掘り!?美楽(びがく)展〜
《開催場所》エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
      東京都千代田区丸の内 3-4-1 新国際ビル 1F
《会期》2023年7月26日から9月1日
《時間》11:00〜18:00
《休館日》日曜日、8 月 13 日から 16 日
《共催》エプソンアヴァシス株式会社
《企画協力》上田市立美術館、アガイ商事株式会社