エプソン インボイス制度・電帳法に対応した「Weplat財務応援 R4シリーズ」を8月発売
エプソン販売 2023年4月18日発表
エプソンは、適格請求書等保存方式(インボイス制度)・電子帳簿保存法に対応したクラウド会計システム「Weplat(ウェプラット) 財務応援 R4シリーズ」を、8月下旬に発売すると、4月18日に発表した。
インボイス制度などの法令改正に対応し適正な会計処理を実現することで、企業経営の信頼性を高める。また、仕訳データの自動化により経理業務の生産性向上を実現し、現場業務のペーパーレス化も促進する。
■煩雑化する中小企業の経理業務
今年10月から「インボイス制度」が開始、2024年1月からは「電子帳簿保存法」における電子取引の電子保存の猶予期間(宥恕処置)が終了し義務化される。これら、2つの法令改正によって、中小企業の経理業務の負担増加が懸念される。
エプソンの「R4シリーズ」は、会計事務所と中小企業を中心に9万5,000社以上に利用されているシステムである。今回の2つの法令改正へのスムーズな対応を支援し、使いやすい経理業務環境を提供する。
■「Weplat 財務応援 R4シリーズ」が実現する経理業務の効率化
(1)紙で受領した証憑(領収書やレシート、請求書など)は、スキャナーやスマートフォンを使ってクラウドへアップロード
証憑をクラウドへ電子保存することで、電子帳簿保存法で定められたスキャナー保存および電子取引データ保存要件に対応する。
(2)AI-OCRとデータ入力オペレーターのハイブリッド対応を実現。アップロードしたデータを自動仕訳データ化(オプションサービス)
AI-OCRにより、クラウド保存した証憑(レシート、領収書、請求書、銀行通帳)を数秒で仕訳データ化する。より正確性を求める場合は、データ入力するオペレーターの目視確認による仕訳データ化にも対応(稼働日1日以内)。オペレーターの場合は、手書きの証憑やクレジットカード明細、現金出納帳の仕訳データ化にも対応する。
さらに、適格請求書発行事業者番号や税率ごとの金額を基に、インボイス制度に対応した仕訳データを自動で作成する。
(3)仕訳と証憑データを自動紐づけ、会計システムの中で検索と証憑内容の確認が同時に可能
仕訳入力画面から、クラウドに保管されている証憑画像や変更履歴の確認が可能である。タイムスタンプ付与に代わる方法として、NTP(Network Time Protocol)サーバーと時刻を同期して証憑を保管する。
「Weplat 財務応援 R4シリーズ」は、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)による電子帳簿ソフト法的要件認証、電帳法スキャナー保存ソフト法的要件認証、および電子取引ソフト法的要件認証を取得済みである。
■会計事務所による経理代行業務について
会計事務所の記帳代行業務における「インボイス制度」と「電子帳簿保存法」に対応したサービス「Weplat クラウド電子保存サービス」も提供する。
「財務顧問 R4シリーズ」と「Weplat クラウド電子保存サービス」を組み合わせて利用することで、記帳代行業務を効率化する。
■ペーパーレス化で経理業務の生産性を40%向上
エプソンは、今回の2つの法令改正への対応と合わせ、現場業務のペーパーレス化を通じて中小企業の経理業務の生産性を40%向上させることを目指す。すでに提供しているサービスを組み合わせることで、銀行取引や請求書、経費精算、POSデータなどの一括取り込みによる仕訳入力や月次チェックを自動化し、入力スタッフの負荷軽減や、入力ミスや漏れを抑止し、業務の正確性向上を実現する。
■商品ラインアップ
(1)中小企業向け「Weplat 財務応援 R4シリーズ」 年間利用料(税別)
Weplat 財務応援 R4 Premium (クラウド電子保存付) 9万2,000円
Weplat 財務応援 R4 Lite+ 2 ユーザー(クラウド電子保存付) 7万円
Weplat 財務応援 R4 Lite (クラウド電子保存付、リモートヘルプデスク付) 5万円
(2)会計事務所向け「Weplat クラウド電子保存サービス」 年間利用料(税別)
Weplat クラウド電子保存サービス 20万円
(3)AI-OCR・オペレーターによる仕訳データ化サービス 標準価格(税別)
仕訳データ化 2,000チケット 2万2,000円
仕訳データ化 5,000 チケット 5万円