コニカミノルタ 人の感性を見える化 デザイン解析サービス「EXplainable感性」発売開始
コニカミノルタ 2023年4月13日発表
コニカミノルタは、最先端の感性脳工学と当社独自の画像処理技術を利用した、購買活動につながる最適なデザイン制作を支援するクラウドサービス「EXplainable感性(EX感性)」を、4月3日に発売開始した。あわせて、本サービスを紹介する特設ウェブサイトもリニューアル公開した。(https://explainablekansei.konicaminolta.com/)
【「EX感性」によるデザイン分析の特⻑と活用効果】
「EX感性」では、消費者の購買プロセスを認知・興味・比較・購入の4段階に分解し、購入に至るまでの各段階において、独自の分析メニューによりデザイン上の課題を抽出、評価の上、改善の方向性を提案する。
(1) 認知における注目性分析
人が認知する色・輝度・形状の特徴量を計算することでデザインの「注目性」を見える化する。範囲を指定した分析により、その範囲の視認性が全体の中でどの程度あるのかを定量化できる。
たとえば、照明や角度などによる製品パッケージの見え方の変化やニス・箔などの特殊加工効果を確認し、店頭・WEBなどで目立ちやすい最適なデザイン制作が可能である。また、WEB上の画面をスクロールダウンしながらコンテンツへの視線の動きを見える化し、従来のPV以上のデータを直感的にかつ分かりやすい形で伝え、容易な改善をサポートする。
(2) 興味における印象・類似度分析
商品を購入する際84.7%の人が、「色」をもとに判断して購入するほど、「色」は興味において非常に重要な要素である。
「EX感性」の印象分析メニューでは、印象語と配色をマッチしたデータベースからデザインの「印象」を見える化する。デザインが訴求したいコンセプトに合致しているかどうか、あるいはターゲットが好む印象にデザインされているかを確認し、改善を可能とする。
また、類似度分析では、指定した印象語や画像に対する類似度をレーダーチャートの形で見える化し、各印象に対する分析結果が一目で分かりやすくなり、他デザインとの比較も容易とする。
(3) 比較におけるポジショニング分析
消費者が商品の購入前に比較する段階において、「EX感性」では、「色」を軸にしたデザインのポジショニングを分析し、見える化する。デザイン改善の方向性の判断材料や、提案・プレゼンのエビデンスとして利用できる。
また、「EX感性」で分析可能なデザイン要素は全て「定量化」して見える化し、分析結果をCSVデータとして出力する。売上・クリック率などの目的変数と組み合わせることで、売れるデザインの要素を特定することが可能である。
【「EX感性」を利用した事例 : QRコードアクセス率が8倍に】
全国の生鮮・加工品販売のECサイトを運営する株式会社食文化は、ダイレクトメールで案内したQRコードからWEBサイトへの流入率が10%に留まっており、思うように伸びないという課題を抱えていた。そこでコニカミノルタの「EX感性」により認知プロセスでの注目性を分析し、タイトル文字と絵柄部分をより目立つように改善した結果、流入率が85%と約8倍に増加した。
「EX感性」の活用によりデザインの視認性・訴求力を定量的に計測、科学的に対策を講じることで、マーケティング施策効果を飛躍的に向上することを可能にした。