キヤノンMJ AI警備システム「アジラ」提供開始 カメラ映像でリアルタイムに異常検知
キヤノンマーケティングジャパン 2023年3月27日発表
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、2022年9月に資本業務提携を開始したアジラ製のAI警備システム「アジラ」の提供を4月上旬より開始すると、3月27日に発表した。施設に設置しているカメラの映像から異常・不審行動をAIで検知し、リアルタイム通知することで商業施設やオフィスビル、製造現場などの事件・事故の未然防止と迅速な対応を支援する。
昨今、社会における安心・安全に対する意識は高まっており、商業施設やオフィスビル、製造現場などの大規模施設では、多数の監視カメラが設置されている。一方で、警備員の人数には限りがあるため、多数のカメラ映像から事件・事故を瞬時に察知することや見逃しを防止することが課題となっている。
キヤノンMJは、行動認識AIを用いて異常・不審行動を検知するAI警備システム「アジラ」を提供することで、施設運営における警備業務の課題解決を支援する。
AI警備システム「アジラ」は、異常行動や不審行動の検知に加え、カメラ映像に映る人間の行動をAIが自律学習することで、通常行動から逸脱した動きを「違和感行動」として検知、通知し、事件・事故の未然防止、迅速な対応を支援するソリューションである。行動認識AIを用いた24時間のモニタリングにより、自動で異常・不審・違和感行動を検出、リアルタイム通知し、警備員の見逃しや見落としリスクを低減する。
サーバー1台で最大50台までのカメラ映像の解析が可能である。また、オンプレミス設計による遅延約1秒以内の迅速な通知で、リアルタイムな安全管理を支援する。
キヤノンMJグループでは、自社の取り扱うネットワークカメラや録画システム、「アジラ」を含めた映像解析ソフトウエアを組み合わせ、顧客に最適なソリューションを導入から運用、サポートまでトータルで提供する。導入後のサポートについては、専用問い合わせ窓口の設置、セキュアな通信環境によるリモートサポート、全国のグループ拠点からのオンサイトサポートにより、顧客の管理負荷軽減を実現する。
キヤノンMJでは、ITソリューション事業における成長の中核として「Edgeソリューション」の強化を掲げ、中でも映像ソリューションにおいては、映像デジタルトランスフォーメーション(DX)領域への拡大により、顧客の業務プロセス変革を支援している。今後は、キヤノンMJグループが展開するネットワークカメラ、録画システム、映像クラウドサービスと「アジラ」の連携機能および、新機能をアジラ社と共同開発することにより、セキュリティ分野における新たなソリューションの共創による映像の利活用を促進し、さらなる安心・安全な社会の実現を目指していく。
■AI警備システム「アジラ」の主な特長
(1) 既知の異常行動・不審行動に加え、現場ごとに異なる未知の行動に対する検知が可能
・行動認識AIを利用した姿勢推定技術により現場ごとに異なる行動変化に対する検知
・転倒や喧嘩・暴力を始めとした、異常行動・不審行動といった危険行動に特化した5つの検知機能
・違和感検知で「何かがおかしい」といった現場ごとに異なる想定外の危険の予兆も検知
(2) 商業施設やオフィスビル、製造現場などの大規模な環境でも迅速な検知が可能
・オンプレミスによるリアルタイム検知
・サーバー 1 台で最大 50 台までのカメラ映像の解析が可能
(3) リモートとオンサイトのハイブリッドなサポートにより顧客の管理負荷軽減
・セキュアなリモート環境で安全でスピーディな対応
・トラブル状況に応じてオンサイトでのサポートが可能