リコー 神山まるごと高専のスカラーシップパートナーに参画 奨学金基金へ10億円を拠出

リコー 2023年3月9日発表


 リコーは、2023年4月に開校予定の私立高等専門学校「神山まるごと高専」の「スカラーシップパートナー」に参画し、同校の奨学金基金に対して10億円を拠出すると、3月9日に発表した。

 神山まるごと高専は、テクノロジー、デザイン、起業家精神を中心とした学習を通して、社会を切り拓く「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成することを目指している。学費の存在で入学を諦めることがあってはならないという考えのもと、奨学金基金と長期的な寄付によって学費の無償化を目指す独自の奨学金基金スキームを立ち上げて「スカラーシップパートナー」を募集している。

 今回のスカラーシップパートナーへの参画は、同校の理念に賛同して決定したものである。リコーは、創業の精神である「三愛精神(人を愛し、国を愛し、勤めを愛す)」に基づき、人的資本への投資を社内外において継続的に行ってきた。今回の支援は、同社が創業100年を迎える2036年を見据え、同社が使命と目指す姿として掲げる「“はたらく”に歓びを」の実現に向けた未来への投資として位置付けるものである。社会課題を解決するというリコーの信念に基づき、デジタル人材や起業家精神を持った人材の育成を支援する。

神山まるごと高専奨学金基金スキーム図

 リコーから奨学金を受ける神山まるごと高専の学生は、「リコー奨学生」として、同社との共同研究や新規事業の創造に取り組んでいく。同社の社員が神山町に短期滞在し、現地で学生と交流するなどの取り組みも検討していく。学生と社員が互いに刺激を与え合う関係づくりを行うことで、将来の日本をリードするような人材の輩出に寄与するとともに、社内でもこの取り組みを新しいスキルや視点を得るきっかけとして活用していく。