栃木県やキヤノンなど7団体の清原工業団地スマエネ事業が第31回地球環境大賞 経済産業大臣賞受賞

栃木県/宇都宮市/カルビー/キヤノン/久光製薬/東京ガス/東京ガスエンジニアリングソリューションズ 2023年3月1日発表


 栃木県、宇都宮市、カルビー、キヤノン、久光製薬、東京ガス、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)が官民連携により栃木県宇都宮市で取り組んでいる清原工業団地スマエネ事業が、第31回地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)において「経済産業大臣賞」を、このほど受賞した。
 今回の受賞は、官民連携のもと、業種の異なる複数事業者が地域全体での最適化を追求し、省エネ・省CO2を達成したこと、2020年の本格稼働以降も継続的な取り組みを行い成果につながっていることが高く評価されたものである。

 本事業は、東日本大震災を契機に栃木県が策定した「とちぎエネルギー戦略」、および宇都宮市の「宇都宮市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」に基づき、2019年にカルビー・キヤノン・久光製薬の3社7事業所が、東京ガス、エネマネ事業者であるTGESと連携し実現した。TGESが新設した清原スマートエネルギーセンターの高効率大型ガスコージェネレーションシステム・太陽光発電・ボイラによって作られた電力と熱(蒸気・温水)を、ネットワーク化された電力自営線と熱導管を通じて面的に利用することで、事業所単独では難しい大幅な省エネ(約20%・原油換算約10,400kL/年)・省CO2(約20%・約21,000t/年)を実現した。なお、連携によって得られた省エネ量は「連携省エネルギー計画の認定制度」の適用を受け、各事業所の取り組みとして省エネ法に基づく定期報告を行っている。
 また、事業開始後も、各社間の連携による省エネ・省CO2の取り組みを深化させ、2023年度は廃熱を中心とする未利用エネルギーの活用で、更に2ポイントの省エネ・省CO2を見込んでいる。

【清原スマートエネルギーセンター概要】
《敷地面積》 約20,000㎡
《需要家敷地》 面積合計 約608,000㎡
《エネルギー供給設備》
 ・ガスコージェネレーションシステム: 5,770kW × 6基
 ・蒸気ボイラ: 7t/h × 7基
 ・太陽光発電システム(太陽光パネル出力合計): 70kW