京セラDS IJプリンター周辺機器の包装材がWORLDSTAR 2023を受賞

同梱物を緩衝材の内部に格納(※内部が見えるように緩衝材の一部をカットしている)

 京セラドキュメントソリューションズ(京セラDS)は、The World Packaging Organisationが主催するWORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDSにおいて、WORLDSTAR 2023を受賞したと、2月3日に発表した。本コンテストは、世界の包装分野における最大のコンテストである。

 同社は、20年以上前から長寿命で廃棄物が少ない複合機やプリンターを開発し、廃棄される消耗部品を極小に抑え、地球環境に優しい製品を供給してきた。包装材についても、古紙をリサイクルして作られるパルプモールドや段ボールを主に使用することで「脱プラスチック」に向け環境に配慮した包装を目指してきた。
 環境に配慮した包装とは梱包に用いる梱包箱をいかにコンパクトにできるかがカギとなる。商業用インクジェットプリンターの周辺機器である「大容量インク供給ユニット」の包装では、同梱物をどのように梱包箱に収納するかが課題だった。同梱物はL字型部材や折り曲げのできない長尺ホースなど形状や材質が多岐に渡る。
 今回、これらの同梱物によって包装サイズが肥大しないように同梱物を機械本体用に使用されている緩衝材の内部に格納する包装を開発した。この結果、輸送用コンテナへの積載段数が2段から3段となり輸送効率が50%向上し、同梱物用の梱包箱が不要となった。結果的に梱包に使用する材料の使用量を30%削減することができた。