リコーが大山専務を次期社長に決議

　リコーは１月30日開催の取締役会において、４月１日付けで次期代表取締役社長執行役員・ＣＥＯに大山晃専務執行役員の就任を決議し、同日記者会見を行った。山下良則社長は、代表取締役会長に就任する。

　大山次期社長は、山形県出身の62歳。欧米での海外勤務を20年間経験し、リコーが買収した英国ゲステットナーや米国アイコンの社長を始め、リコーヨーロッパの会長、リコーアメリカの社長に就任するなど、グローバル市場での経験が豊富。さらに、２０２１年４月からは、新たなビジネスユニット制度において、リコーデジタルサービスビジネスユニットのプレジデントに就任している。
　次期社長の選任は、指名委員会で行われた。山下社長は、大山次期社長について、グローバルでの販売事業を始め、今後リコーの事業の中核を担うデジタルサービスの責任者として成果を上げており、他に代えがたい人材と評価し、自らが社長就任時に計画、実行してきたリコー成長戦略のスキームである『再起動』→『挑戦』→『飛躍』の最終ステージに入っている「『リコー飛躍』の仕上げをしてもらいたい」と述べた。
　大山次期社長は、「私は山下社長の改革を引き継ぐ」と語り、さらに自身が次期社長に抜擢された理由について、「デジタルサービス事業に注力するためには、グローバル企業であるリコーは、グローバルに顧客接点を持たなければいけない。グローバルに詳しい人ということで、自分になったのではないかと思っている」と述べた。