Sansan 京都信用金庫が信用金庫初の「Bill One」導入

 Sansanは、京都信用金庫がインボイス管理サービス「Bill One」を導入すると、12月8日に発表した。「Bill One」が信用金庫で導入されるのは今回が初めてとなる。「Bill One」の提供を通じて、インボイス制度の導入を見据えた対応に加え、アナログな業務をデジタル化することで、京都信用金庫は各店舗の生産性向上を目指す。
 Sansanが提供する「Bill One」は、郵送で届く紙の請求書やメールに添付されるPDFの請求書など、あらゆる請求書をオンラインで受領・データ化し、月次決算の加速を後押しするインボイス管理サービスである。

■導入背景と期待する効果
 京都信用金庫は、京都府内、滋賀県、大阪府に計93店舗を展開しており、店舗や本部で請求書を受領し、会計システムへの入力作業等を行っている。受領する請求書の多くが紙の請求書であるため、請求書の処理に時間と工数がかかっており、アナログな請求書業務を効率化していくという観点から、デジタルを活用した業務効率化の実現を検討していた。加えて、インボイス制度の導入を見据えた対応も求められていた。
 「Bill One」は、電子請求書だけでなく、紙で受領した請求書も自動でデータ化してクラウド上で管理でき、業務効率化を実現しつつ、将来的にインボイス制度へも対応できることから、今回の導入に至った。

・インボイス制度への対応
 「Bill One」は、2022年1月に改正された電子帳簿保存法に対応しており、加えて2023年に導入されるインボイス制度にも対応できるように機能開発を進めている。
 京都信用金庫では「Bill One」を導入することで、現在の経理業務を効率化するだけにとどまらず、将来的な制度改正への対応とそれにともない発生する職員の作業負担を軽減できるようになる。

・請求書業務をデジタル化し、生産性を向上
 「Bill One」の受領サービスでは、さまざまな形式で受け取る請求書の振り分けや、紙で受け取った請求書をスキャンしてデータ化するなどのアナログな作業をデジタル化することができる。請求書業務に関わる担当者の作業工数を削減することで、月次決算の加速や生産性向上を後押しする。
 Bill Oneの導入によって、全ての請求書をクラウド上で受け取ることができるため、管理が容易になると同時に、経理業務を効率化でき、組織全体の生産性向上を実現する。

・既存システムとの連携により、高いレベルのセキュリティを維持したまま業務効率化を実現
 「Bill One」は、さまざまな会計システムとの連携を行っている。連携によって請求書の受け取り、保管の効率化だけでなく、帳簿作成、経営分析などをオンラインで行うことが可能となり、請求書に関わる経理業務をさらに効率化・迅速化できる。
 金融機関では高いレベルのセキュリティが求められるため、京都信用金庫では金融機関向けに専門システムの開発を行うSSBソリューション(株)が提供する経理システムを利用している。今回「Bill One」で受領した請求書をSSBソリューションのシステムと連携することで、これまで通り高いレベルのセキュリティを維持したまま、さまざまなアナログ業務を削減できる。