富士フイルムシステムサービスなど三者 薬学生向けVR学習コンテンツの共同研究を開始
富士フイルムシステムサービスは、神戸学院大学およびイマクリエイト社と、薬学生向けVR(Virtual Reality)学習コンテンツに関する共同研究契約を締結したと、12月8日に発表した。今後、VR機器を通じて「見る」だけでなく、バーチャル空間で身体を動かして現実のような体験ができる「するVR」を活用した、薬学生の技術習得に役立つ実践形式の学習コンテンツについて、三者で研究する。
医療系人材を育成する大学では、新型コロナウイルスの感染拡大によって医療現場での実習の機会が大きく制限された。特に薬学生の臨床準備教育では、実際の薬剤や器具を使用して調剤技術や患者とのコミュニケーション方法などを学ぶ、実践形式の学習が欠かせないため、現場実習の減少は薬学生の技術習得に大きな影響を与えている。こうした背景から、医療現場以外での実践的な学習を可能とする、高度な教育手法や新たな技術の開発・導入が求められている。
そこで、薬学生の実習を支援するシステムでトップシェアをもつ富士フイルムシステムサービスと、「するVR」の技術を持つイマクリエイト社が共同で、薬学生の臨床準備教育での使用を想定した学習コンテンツを開発する。さらに、薬学部を持つ神戸学院大学からコンテンツに関してアドバイスを受けつつ、実際に学生が使用することにより効果を検証。検証結果をもとに改良を重ね、2023年4月に薬学生向けVR学習コンテンツの発売を目指す。