日本HP 大量印刷向けIJ輪転機を発表 既存製品も強化
日本HPは、HP Brilliantインクに対応した大量印刷向けインクジェット輪転印刷機「HP PageWide Web Press T485 HD」を、11月8日に発表した。今年9月に発表した「HP PageWide Advantage 2200」に加え、「HP PageWide Web Press T485 HD」と既存製品の強化により、出版、ダイレクトメール、商業印刷のお客様に、オフセット水準の印刷品質と高い生産性を提供し、ビジネスの成長を支援する。新製品の出荷時期は2023年前半を見込んでいる。
「HP PageWide Web Press T485 HD」は、商業印刷、ダイレクトメール、出版、トランザクション印刷などの多彩な用途に対応できるよう設計され、印刷事業者が上質紙とコート紙を使ってお客様のニーズに応える汎用性を提供する。
HP Brilliant インク対応の「HP PageWide Web Press T485 HD」の主な特長は次の通り。
《高品質》より広く鮮やかな色域を生み出す「HP Brilliantインク」は、コート紙、上質紙のオフセット印刷メディアに直接印刷が可能である。
《高生産性》モノクロおよびカラーのパフォーマンスモードで最高244m/分の印刷に対応。生産性の高いインクジェット印刷で、フルカラーで毎時40万ページ超というスピードで安定した印刷を実現する。
《高い汎用性》1,067mm(42インチ)までの用紙幅に対応し、多種多様なメディアやフォーマットを使って幅広い用途に使用できるため、お客様のビジネスの成長や新たな用途の開拓を実現できる。こうした用途には、従来のダイレクトメールや書籍の他、チラシ、パンフレット、宛先印字広告、ポスター、バナー、会報、雑誌、カタログ、新聞などがある。
HP Brilliantインク搭載の「HP PageWide Web Press T485 HD」は、既存のHP PageWide T400シリーズよりアップグレードが可能である。
■HP PageWide Web Press T250 HDの機能強化
日本HPは、「HP PageWide Web Press T250 HD」の機能を強化すると、11月8日に発表した。244m/分のモノクロ印刷モードの採用により、「HP PageWide Web Press T250 HD」は、モノクロ印刷用途で60%の生産性向上を実現する。毎月9,000万ページという高いデューティサイクルで、既にPageWide T250 HDを使っているお客様は、300ページのA6サイズのブックブロックを毎時2,500冊印刷できるようになる。
2010年の発表以来、HPは品質向上、高速化、対応メディアの拡大、そして今回の超高速モノクロスピード印刷機能という4つの重要なアップグレードを本プラットフォームで実現してきた。
■HPのSmartStream Elite-DTプリントサーバーの拡張
HPは、ダイレクトメールやトランザクション用途の印刷生産ニーズ支援のために開発された画期的なソリューションによる「HP SmartStream Eliteプリントサーバー」シリーズの拡張と、柔軟性の向上を発表した。「HP SmartStream Elite-DTプリントサーバー」は、IPDS形式のコンテンツを印刷機に配信し、AFP、PDF、PostScriptのファイル形式にサポートを広げた、拡張された新機能でHP PageWide製品ポートフォリオの能力をさらに強化するデジタルフロントエンドである。高速なネイティブRIP処理によるオブジェクトの再利用や、臨機応変なページの合成と面付けにより、特別なセキュリティを要する用途やプライバシー/セキュリティ規制の遵守にプリンターが対応できる新たな代替ワークフローを実現できる。