日本HP 環境へ配慮した大判プリンター発売 濃い白インク搭載モデルも
日本HPは、サステナビリティを考慮した大判プリンター「HP Latex 2700シリーズ」を11月10日に発売すると、11月8日に発表した。また、出力事業者のワークフロー改善を支援する「HP Professional Print Service Plans Plus」の提供を、順次開始する。
■サステナビリティを考慮した高性能印刷
生産性を向上した幅3.2m対応の「HP Latex 2700プリンター」は、自動プリントヘッドクリーニング技術を備えた左右対称のダブルプリントヘッドにより、最大89㎡/時で高彩度な出力を実現する。ユーザーは、さまざまなサイン・ディスプレイやインテリア装飾アプリケーションにおいて、薄いフィルム、塩ビ粘着フィルム、紙などのメディアの光沢と風合いを保ちつつ、30%広い色域で高利益のジョブを高速で処理することができる。
「HP Latex 2700Wプリンター」は、市場で最も白いホワイトインクを搭載し、色付きや透明なメディアへのプリントを最大54平米/時のスピードで実現する。インクの自動再循環システムと、回転するオフラインチャンバーに格納できるホワイトプリントヘッドが、ジョブ間の廃インクをなくす。
「HP Latex 2700シリーズ」は、第4世代のHP Latexインクを採用している。このインクは、UL ECOLOGO認証を取得しており、UL GREENGUARD GOLD認証および玩具安全性指令要件も満たしている。これにより、出力事業者は繊細な環境基準を求められる案件にも対応することができる。
さらに、HP Latexプリンターシリーズ全体でHPエコカートンカートリッジを採用している。このカートリッジは、100%リサイクルおよびリサイクル可能な段ボールを使用している。また、使用済みペットボトルや検証済のオーシャンバウンド・プラスチックなど、HPのクローズドループのリサイクルプロセスからの再生プラスチックを使用することによってプラスチックの使用量を削減する。
価格は、「HP Latex 2700プリンター」が税別2,680 万円〜、「HP Latex 2700Wプリンター」が同2,980万円〜。
■出力事業者のワークフロー改善を支援する HP Professional Print Service Plans Plus
「HP Professional Print Service Plans Plus(HP PPSP Plus)」は、ビジネスの俊敏性の実現、アップタイムと生産性の最大化、およびスキルアップ環境と保守サービスを提供する。
「HP PPSP Plus」は、保守サービスとソフトウェアソリューションが含まれる。特長は以下のとおり。
《HP Print Beatライブプロダクション》
各生産拠点に配置されたプリンターへの印刷ジョブの送信や印刷中のジョブを、オンライン監視できる。これにより、生産進捗の確認、メンテナンス時期の予測、工務管理を可視化できる。
《HP Print Beat Jobs API》
お客様が利用するERP/MISシステムでプリンターのデータを使用できるようになる。これにともない、HPプリンターの監視、プロセスの自動化、お客様の業務データが統合できる。
《HP Learn》
保守サービス特典のプレミアムコンテンツを含むデジタル学習プラットフォームである。生産ノウハウの習得と印刷知識の向上が可能になる。