Sansan クラウド契約業務サービスで英文契約書の対応を強化
Sansanは、クラウド契約業務サービス「Contract One」の英文対応機能を強化したと、10月18日に発表した。
今回の機能強化では、Contract Oneがデータ化した英文契約書から、取引先名や契約書名、契約期間、金額といった改正・電子帳簿保存法(電帳法)の対応に必要な項目が自動で抽出され、スマート台帳に登録されるようになった。英文契約書の台帳管理が容易になることで、電帳法への対応を可能にするとともに、グローバル企業の契約業務の効率化とリスク管理を実現する。
■機能追加の背景
Contract Oneは、紙の契約書における印刷・製本や押印、郵送などのアナログな行程を、オンライン上で指示するだけで完結できるクラウド契約業務サービスである。同社独自のテクノロジーとオペレーションにより、契約先名や契約締結日、金額、解約通知期限日などの契約書管理に必要な項目を正確にデータ化し、自動で台帳に登録する機能を備えている。混在する電子契約書と紙の契約書の一元管理を可能にするとともに、契約業務の包括的なデジタル化を実現することで、業務の効率化とリスク管理を後押ししている。
契約業務において、グローバルに展開する企業や海外企業との取引が多い業界では、英文契約書が頻繁に取り扱われている。日本語の契約書と異なるフォーマットでさまざまな類型が存在する英文契約書は、取引先名や契約期限などの重要項目を短時間で全て把握することが難しく、契約情報の管理に膨大な時間を要するケースも見受けられる。
また契約書は、企業間の取引に関する重要書類であることから、新規契約の締結や契約の更新時に加えて、問題が発生した際や、それらを未然に防ぐためなどに、締結済みの契約書を参照したり、契約期限を確認したりする業務が日常的に行われている。
今回は、英文契約書の管理における利便性をより高め、契約期限や更新有無の把握といった契約リスクを適切に管理するため、日本語契約書と同様に英文契約書の管理項目も自動で台帳に追加されるよう機能を強化した。
■機能概要
英文対応機能は、Contract Oneにアップロードされた英文契約書の本文を、同社独自の技術で正確にデータ化し、オンライン上で閲覧や本文検索ができる機能である。今回の本機能の強化では、本文のデータ化に加えて、取引先名、契約書タイトル、契約締結日、金額などといった契約書管理に必要な項目が自動で台帳に表示されるようになり、手入力での登録が不要になった。
これにより、英文契約書も日本語契約書と同じフローで台帳管理ができるほか、電帳法への対応が容易になり、契約業務の効率化やリスク管理の強化を実現できる。