日本画像学会 第3回『複写機遺産』認定
(一社)日本画像学会は、6月20日、第3回『複写機遺産』認定事業において次の3件の資料を複写機史上における重要性および、保存継承の必要性を認め、複写機遺産として認定を決定したと発表した。
【第3回複写機遺産認定一覧】
■資料番号 第08号 「キヤノン NPカラー」
〈認定理由〉 世界初NPフルカラーアナログ普通紙複写機
〈製造年〉 1978年 〈所在地〉 茨城県取手市
■資料番号 第09号 「リコー ニューリコピーDT1200」
〈認定理由〉 普通紙コピーの新潮流をつくったベストセラー小型湿式PPC
〈製造年〉 1975年 〈所在地〉 神奈川県海老名市
■資料番号 第10号 「三田工業 コピスター211」
〈認定理由〉 独自の湿式EF技術を採用した小型A3対応機
〈製造年〉 1969年 〈所在地〉 大阪市中央区
『複写機遺産』は、2018年、日本画像学会創立60周年を記念し、日本における複写機産業の原動力となった初期の複写機の技術的、社会的功績を顕彰し、現存する歴史的複写機に搭載された技術の記憶を長く記憶にとどめ、後世に伝えるために創設された。第3回目の認定事業では、3件の新規申請資料と、第1回からの継続審査資料14件を併せて審査を行い、複写機技術発展史上の重要性や、国民生活、文化・経済、社会、技術教育に対しての貢献と、その独自性や歴史的特徴を評価した結果、上記の認定となった。