キヤノン 暗所や明暗差のある環境下も ネットワークカメラ6機種発売

「VB-H47/VB-M46」(チタニウムホワイト)天井取付用カバー装着時

 キヤノンは、低照度性能や広いダイナミックレンジを実現したネットワークカメラの新製品として、「VB-H47/VB-M46」など6機種を5月下旬より順次発売すると、5月19日に発表した。
 ネットワークカメラは、街・店舗の防犯や高齢者の見守りなど社会の安全・安心をはじめ、生産現場における品質確認など、さまざまな場面で活用されている。また、スマートシティやDXを推進する上で、撮影した映像とAI解析アプリケーションを組み合わせた活用も身近になっている。このような活用事例では十分な解析精度を得るために、より高い映像品質が求められている。
 高性能PTZ(パン、チルト、ズーム機能)モデル「VB-H47/VB-M46」、屋内・屋外小型モデル「VB-S32VE/VB-S32D/VB-S820D/VB-S920F」の新製品6機種は、いずれも新高感度CMOSセンサーと新エンジンを採用し、暗所や逆光のような明暗差があるシーンでも鮮明な映像が撮影可能である。
 「VB-H47/VB-M46/VB-S32VE/VB-S32D」は、8月下旬発売予定。「VB-S820D/VB-S920F」は、5月下旬発売予定。価格は、いずれもオープン価格である。

高感度CMOSセンサーと独自の光学技術で最低被写体照度を向上
 新製品6機種はいずれも新高感度CMOSセンサーを採用し、レンズをはじめキヤノンの光学技術との融合で最低被写体照度の向上を実現した。中でも「VB-H47/VB-M46」のカラー撮影における最低被写体照度は従来機種の0.05ルクスから0.02ルクスに向上している。星明かり程度の暗い環境下においても、ノイズの少ない映像で細部までクリアに認識することができ、夜間警備などで効果を発揮する。
新エンジンにより映像の配信/圧縮性能の向上や広いダイナミックレンジを実現
 新製品6機種はいずれも新エンジンを採用し、配信可能な映像のフレームレートは従来の30fpsから最大60fpsに向上した。動画圧縮規格「H.265」「H.264 Highプロファイル」にも新たに対応し、高画質な映像もデータ容量を抑えて配信する。また、広いダイナミックレンジを実現し、明暗差の大きい建物の出入口などでも黒つぶれや白とびを抑えた鮮明な映像が撮影可能である。