|
ニュース 2018年2月

■富士フイルム 米ゼロックスを子会社に
現金の流出なしで 不安要素も抱えるM&A
陰に「物言う株主」と業績低迷
富士フイルムホールディングス(古森重隆会長兼CEO)は1月31日、複写機業界の名門である米国のゼロックス・コーポレイション(ジェフ・ジェイコブソンCEO)を「現金の流出なしに」(古森会長)買収すると発表した。ゼロックスは、富士ゼロックスを経営統合して、社名を「富士ゼロックス」に変更し、世界最大規模のドキュメントソリューションカンパニーとして富士フイルムHDの子会社になる。富士フイルムHDにとっては、世界最大規模となる新「富士ゼロックス」をまるまる手中にし、自社のインクジェット技術などを融合できるチャンスで、吉兆をつかんだ。しかし、なぜ今、1銭も使わずにゼロックスが傘下に入るのか?そこには、ゼロックスを悩ましている「物言う株主」カール・アイカーン氏の存在と、ゼロックス自身の業績低迷という事情がある。富士フイルムは、これらの難題を抱え込むわけで、舵取りを誤れば災いの種にもなりかねない。
OAライフ第345号(2018年2月20日付)掲載記事より抜粋・要約 [戻る]
|
113-0001
東京都文京区白山 1-6-5-105
株式会社OAライフ
TEL:03-5805-6751 FAX:03-5805-6752 |
禁無断転載・禁無断複製
|